今朝もいつものように、白川公園のラジオ体操で一日が始まった。

 

↑白川公園の日時計モニュメントと科学館プラネタリューム

薄日が差す穏やかな朝だったが、風がほとんどなく、梅雨らしい蒸し暑さを感じた。

 

 

午前中は制作中の仏像に向かい、衣紋や裳裾の細かな形を整えながら、足元に配された地蔵菩薩の外形づくりを進めた。

 

 

全体の姿が少しずつ見えてくると、完成した姿を想像する楽しみも増してくる。

模刻している十一面千手観世音菩薩は、岐阜県高山市国府町の 清峰寺 に安置されている。

円空が1690年頃に同寺へ滞在した際に彫り上げたと伝えられ、その力強さと慈悲深さを兼ね備えた姿から、円空仏の最高傑作の一つとして高く評価されている。

 

円空作の十一面観音像は各地に数多く残されているが、千手観音像はこの像を含めてもわずか二体しか確認されておらず、大変貴重な存在である。

 

数年前に清峰寺を訪れた際、実際にこの像を拝観した。

等身大の堂々とした姿でありながら、どこか温かく穏やかな表情が印象に残っている。

 

 

また、足元に作られた小さな像については、自らの姿を刻んだ自刻像とも、白山を開山した泰澄大師ともいわれているが、はっきりしたことは分かっていない。

その謎めいた存在もまた、この仏像の魅力の一つである。

完成までにはまだ時間がかかりそうだが、一刀一刀を大切にしながら彫り進めていきたい。