今日も北西の強風が朝から吹きすさび、季節外れの寒い一日だった。


先日荒子観音寺の教室で玉切りしたヒノキ丸太の木取りをした。


仏像の形に合わせて余分な部分を、金矢やクサビを使って割いていく。
木には節や捻じれなどがあり、思い通りに割れないことも多い。


大割りした後は、鉈や斧を使って仏像の下絵を描きやすいように出っ張りやササクレを削ぎ落した。

この作業は木屑や騒音、振動が出るので、屋外でやっている。
ここまで木作りをしておけば、室内で作業が出来る。


今回は関市の不動堂にあった幻の不動三尊像を作ることにした。

主尊の不動明王と、左の脇侍「制多迦童子」と右の脇侍「矜羯羅童子」を含め、21体の円空仏が平成17年に盗難に遭い、未だに行方が分からない。

幸いと言おうか、円空学会の元理事長長谷川公茂氏の写真集には、かなりリアルに鑿跡や円空彫りの特徴が写されているので、これを読み取りながら模刻したい。


矜羯羅童子(こんからどうじ)に関しても、様々な異説やエピソードの多い像で、それを探りながら作ってみたい。