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今回芥川賞を受賞した田中慎弥氏のインタビューが話題になっている。
人を食ったような不貞腐れた態度に度肝を抜かれてしまったが、ここまで本音を出したり、人に媚びないで平気で語れるのは、きっと正直な人なのだろう。
選考委員の都知事は、ばかみたいな作品ばかりで全然刺激にならないとうそぶき、片や、気の小さい都知事が倒れたりしないためにも賞を貰っておいてやると応酬した。
前回の受賞者西村賢太氏の「苦役列車」も同じように否定的な評価をしていたように記憶する。
確かに表現が汚く、情景描写も悲惨で暗くてなじめなかったが、私小説として否定するほどのことでもないと思っていた。
湘南のぼんぼんの遊びを是とし、その対極にある人生体験を否定するのは狭量すぎるし大人気ない。
都知事の捨て台詞が正しいか、田中慎弥氏の眉間に皺を寄せた反論が正しいのかは、「共喰い」を読んでから判断したい。
20年近くも引きこもっていた人にしては、都知事を巻き込んだ情報操作はすごく上手いと思う。
今回ほど受賞作品が掲載される文芸春秋の発売を待ち遠しく感じたことはない。
私以外にもそう感じる人はたくさんいることだろう。
ひょっとすると、田中慎弥氏は定職を持たない引き篭もりは仮の姿で、マスコミを操ることにすごく長けた人かもしれない。