愛媛県東温市、岡山県笠岡市、徳島県三好市と3箇所の地域でお試し暮らし(移住)をさせていただいてきましたが、もう一箇所、広島県府中市でもお試し暮らしをさせていただいてきました。


お試し体験が終わってからもう二年が経ってしまいそうなのですが…改めて楽しかったなと、、ありがたい時間だったなぁと噛み締めつつ、府中市での生活についてもいくつか書いていけたらと思います。



まず、広島県府中市は広島県の東南部に位置し、お隣は福山市なので、お試し暮らしをさせてもらった岡山県笠岡市からも割と近い位置関係となります。

人口は4万人を切るくらいで、ほどよい規模感だなぁと感じる地域でした。

お試し移住のための資料には

ロマン感じる空気感、大都会ではないけど田舎でもない、うるさくないけど賑やかな、便利でちょうどいい暮らし体験

とあり、まさにそんな感じだったなぁと(帰ってから振り返ってみると)思います。


山に囲まれ、瀬戸内海に向けて芦田川が流れており、川沿いに広がる町並みには街道や宿場町として栄えたことがわかる伝統的な建造物も見られます。



伝統的=先人の知恵という話で言えば、全国的にも有名な「府中家具」(府中での家具づくりは300年ほど前から始まったとのこと!)をはじめ、「ものづくり」が盛んな町とも言われています。



お試し暮らしをさせてもらった家には、府中家具が揃っていてとても素敵かつ機能的であったことと、近くには(靴のかな?)工場があり、ものづくりの町ということを身近に感じていました。



「ものづくり」とは少しずれるような気もしますが、府中市でよくつくられているものといえば府中焼きです。




府中焼きは高度経済成長期に生まれたお好み焼きで、地元の人達はそれをごはんの代わりに食べていたと言います。府中焼きの最大の特徴はミンチ肉と言われていて

そば入りのお好み焼きは、ミンチの旨みと野菜が一緒になり中はフワッ、外はミンチの脂でカリッとした焼き上がり。香ばしいそばがまた旨いのだ。

と府中焼きマップなるものには書かれてあって、府中焼き愛を感じます笑。

そのマップには40軒ものお店が掲載されており、お試し暮らし中にはおすそ分けで府中焼きをいただいてしまうこともあって(上の写真です…ありがたい)今も府中焼きを食べたい…と思うことがよくあります。

残念ながらすべてのお店にはいけませんでしたが(一日1軒行っても間に合わない笑)抜群においしかったので、それはまた別の記事で書きたいと思います。


 

もうひとつ、府中市にいて感じたのはこどもが多いな~ということでした。

実際の人数がどのくらいかはわかりませんし、人口減少社会でこどもが多いなんてことはおそらくないのでしょうが、それを感じたのはこどもの遊び場がしっかり作られている(作ろうとしている)からのように思います。





調べてみると、市として待機児童ゼロの実績を残し続けているようで、「オール府中の子育て」として府中版ネウボラを実施していることを知りました。

ネウボラというのは「お母さんにやさしい国」第一位の常連であるフィンランドが発祥の出産育児制度・施設のことを言います。

詳しくは省きますが、一家庭にひとりの保健師さんがつき、妊娠出産・子育てについてあらゆる相談に乗ってくれる子育て支援のことでこどもを育てる親(特に妊娠をする母親)には(本来であれば)欠かせない支援制度だと私は感じています。それを導入しよう(オリジナルで)としていることは素直に素晴らしいと思いますし、市は

子ども健やかな育ちを支えるまち
子どもが豊かに学び・育つまち
子育てと仕事を両立できるまち
結婚と子育てを応援するまち
地域で子どもを支えあうまち
子どもの安全を守るまち

という6つの基本施策を掲げて取り組んでおり、地域と家庭だけでなく企業も巻き込んで子育てしやすいまちづくりを目指していることがわかりました。

実際に暮らして子育てしてみないとわからないと思いますが、子育てにきちんと予算を使うことは当然のことだと思い、今の自民党などの様子から見ると(残念ながら)まぶしすぎるほどのものだと思います。。

たった一ヶ月でしたが、それでもその一側面を感じられたのはそれだけ本気度があるからのようにも思い、応援したい気持ちになりました。そんな気持ちとともに、ぼちぼち体験記を書いていけたらと思います。