間にちょこちょこ挟みましたが、お試し暮らし体験記㉒では

東温市の自然の豊かさについてまた書きたいと思います。

棚田と滝のあとにご紹介したいのは、少し季節はずれてしまいましたがあじさいと「風穴」です。

あじさいはお世話をしてくださった地元の方が穴場として連れて行ってくださり、

「風穴」は観光地として東温市でも有名な場所で行ってきたのでした。


 

まずあじさいですが、連れて行っていただいた場所は深い山々に囲まれた河之内という地域で、

とりあえずこちらの写真を見ていただければわかる通り、緑が本当にきれいで自然が豊かな場所でした。




ここには個人で手入れをされているあじさいが一面に植えられており、

あじさいはまだ最盛期ではなかったのですが、

それでも広大なエリアに植えられているきれいなあじさいをたくさん見られました。





ここに向かうまでの道は細い山道で、地元の方が連れて行って下さらなければ、

絶対に行か(け)なかった・知らなかっただろう…(笑)と思う、まさに穴場でした。

まるで別荘?避暑地?秘密基地?のようなところに連れて行っていただいたことは

ただ「お試し生活」をしているだけではできない経験であり、本当に感謝ばかりでした。

それだけでも癒されるのに、あじさいの手入れをされている方も、

日ごろから人を招き入れたり地域でイベントや居場所のような活動のご協力をされたりしているようで、

私たちのことも快く受け入れてくださいました。

自然に癒されつつ、人の温かさに癒される…

そんな経験をさせてもらう時間を過ごせ、自然だけでない豊かさを感じることができたのでした。


 

続いて「風穴」ですが、そもそも「風穴」ってなに?って感じですかね。



私もここに訪れるまでは聞いたことがないものだったのでわからなかったのですが、

地元の方から「涼しいんですよ」と伺っていて、

この猛暑の中、一度は自然の涼しさを感じたいと思って訪れてみました。

 

上林という地域にあるのですが、ここも山の上の方にあり、

細い山道をひたすら登っていきます。

標高が高いので、それだけで涼しくはなっていったのですが、

「風穴」にたどり着くと、そこの涼しさはけた違いで正直驚きました。

その一帯だけひやっとしていて半袖では寒いくらい…想像を軽く上回りました。

涼しさの源と思われる白いもやが岩の間から出てくる感じは、なんとも幻想的な風景となっており、

もののけ姫の舞台のようにも見えたりしました。





案内の看板によると風穴とは

切り立った斜面の末端部や地滑り地形に分布するタイプに分類される

もののようで、まとめると、

地下の空間に雨水等が浸透して溜まり、冬の間にそこに地下氷ができて、

岩の隙間からその氷の冷気が冷たい風として吹き出てくる、という仕組みになっているようです。



 

少し「風穴」から降りると、山の上なので町中より涼しいとは言え暑いのですが、

本当そこだけはもはや寒い空間となっていて本当に不思議です。

車ですぐ近くまで行けるからか、そこまで遠い距離でもないように感じ、

この猛暑の中で自然の涼しさを感じられるのはなんだかお得なようにも感じました。

私たち以外にも涼みに来ている人が何人かいて、

涼しさと幻想的な景色と、ここに栽培されている「ヒマラヤの青いケシ」を眺めて、

快適そうにしているのが見られたのもよかったなと思います。




異常なこの夏の暑さに、ホッと自然の中で休める場所があるというのはとても豊かだなと思います。


他にも東温市には春は『陽光桜』と言われるきれいな桜が見られたり、

冬は『白猪の滝』では氷瀑が見られたりするようです。

今回の二か月の期間ではそれは味わえませんでしたが、

いつか、何らかのかたちでお目にかかれたらなぁと思うのでした。