先日、『「場所」から「居場所」へ~多様なつながり方が生まれるために、私が地域でできることとは~』を
テーマとした勉強会に参加してきました。
久しぶりの対面(コロナ発生以来初めて)形式での勉強会の出席で、
どこか不思議な感じがしていましたが(これが普通だったのに…)、
こちらでも大変多くの学びを得られましたので、何回かに分けて書いていきたいと思います。
ここでは、勉強会のざっくりとした内容と私自身が得られた学びについて、
そちらもざっくりと(詳細はシリーズに分けるかと)書きます。
この勉強会は、「居場所」をテーマとしたものとなっており、
まず「居場所」の活動を実践されている団体から、それぞれの団体の説明や実践について発表がされ、
そのあと、一般社団法人北海道セーフティネット協議会の事務局長である高橋氏による、基調講演がされました。
コロナがなければ、おそらく参加者が積極的に議論する時間も作ったのでしょうが、
それは難しいことから、勉強会では様々な工夫がされていました。
参加者ははじめに紙とペンを渡され、紙に「今日の期待」について書きます。
それを自身のテーブルに置き、それぞれのペースで各テーブルを巡回し、
参加者の「今日の期待」を共有しました。
それによって、どのような方がどのような思いをもって勉強会に参加されているかが共有され、
コロナ禍において、無理のない「つながり」が生まれるようにされていました。
それぞれの団体による発表は、団体を設立する経緯から、
それぞれの問題意識・人が多様な「居場所」を持つことについての意義などについて発表がされ、
参加者自身がこれまでを振り返ったり、今後動いていくための参考にしたりすることができるような、
とてもためになる内容でした。
続いての高橋氏の基調講演は、
ご自身が「福祉」に関わるようになった経緯から、関わっている「地域」についての話、
また、社会全体がどのような問題を抱え、そこに対して地域の「居場所」をどのように捉えるか、
そして、どのようなことが私たちにできるかについて、実践や理論を通じて話されました。
大変勉強になる内容であり、私自身痛感していた多くのことが言語化・発表され、
「福祉」に関わる人だけではなく、
多くの人と共有したい内容であることを感じました(なのでシリーズに分けていこうと思っているところです)。
勉強会の最後には、最初にもらった紙とペンを使って、
「(勉強会実施の市に対して)私には何ができるか」という問いかけに対する答えと、
質問や感想を「今日の期待」の裏に書いて、テーブルを回り共有し、終了となりました。
ここまで、ざっくりとした内容(てか概要)を書きましたが、
私自身の学び(というか気づき)とすると(これもざっくり)、
とりあえず、感じたことは、様々な背景を持った人たちが参加しているのだなということと、
同時に「地域のために何とかしたい」と思っている人達が多くいて、
どこかうまくいかない現実や生きづらさを感じている(人が周りにいることを含め)現状が、
どうも蔓延しているのかなということでした。
それは希望でもあり、可視化し社会化していかないとより追い込まれ、
生きづらさを深めていく人が多くいるという危機でもあるように、私は感じています。
そしてまた「気軽に」あるはずのそれらが「ギチギチ」になっている(なんとかしないといけない感)という、
そんな状況(社会)に、ほんの少し違和感のようなものも感じます。
私自身、何もできていないのですが…
少しでも何か「地域・社会にとって」よい動きを取ることができればと思います。