およそ一か月ぶりくらいに、
現役大学生とのオンライン飲み勉強会『飲兵衛の会』を開催しましたので、
そのことについて書きたいと思います。
今回は日程が急遽決まるかたちで開催となったので、
特にテーマを設けるわけでなく、
近況報告とそれぞれに話したいことを話し倒しました。
学生さんと話すことで、学生さんから様々なことを教えてもらっています。
当然ですが、大学によって授業の在り方や方針、フォロー体制などが異なっており、
また、感染者数(また増えてきましたね…)の変化等から、
それぞれの大学ごとに、どのように臨機応変に対応していくかが求められています。
それはその通りで、必要な動きなのですが、
そうすると、それに伴って学生さん自身のスケジュールはもちろん、
バイトとの兼ね合いや就活のことなどが翻弄されてしまい、
「今後の予定が狂ってしまう可能性」と常に隣り合わせにいるのが、
いまの学生さんたちの状況と言えそうです。
学生時代という限られた時間の中で、
変化し続ける落ち着かない、なのに動きが制限される状況に立たされ、
それに振り回され続けるのは不安でしかないでしょうし、とてもしんどいことと思います。。
不安やしんどさを感じているのは、
「学生さんだけではない」ということは承知していますが、
それでも「待ってくれない」時間の中で、
ひたすら「待たされている」というのが学生さんであり、
この状況を、心の底から歯がゆく、なんとかできないものだろうかと感じます。。
学生生活というものは、「学問を学ぶ」ことはもちろんですが、
仲間と出会ったり、サークル活動をしたり、恋愛をしたり、
社会や知らない世界に触れたり…そういうことを、開かれたうえで享受することのできる、
とても貴重な時間と私は思っています。
コロナがなくても、そもそも様々な理由によって、
それらを享受することのできない人・学生さんもいるのが現実ですが、
いまはある種、平等にそれらを享受することができない状況に立たされていると言えるように思います。
なんとか対応しようと大学側・教授たちも奮闘されていることはわかっていますが、
「学問の提供」へ偏り(大学側からしたらそりゃそうですが)、
オンラインゆえに課題が大量に出されてしまって大変になっていたり、という弊害も起きているようです。
新入生に関しては、サークル選びもままならず、
勧誘する側としてはサークルの存続に向けて検討し行動していかなければいけない、など、
そういうこともあるようです。
死活問題に陥っている方からしたら、
それは「取るに足らないこと」と映る可能性もありますが、
苦しみや悲しみは主観的なものであり、
それは比べられるものではありません。
今回話した学生さんたちの中には、
「久しぶりに人とつながって話をした」という学生さんもいました。
それを「デジタルの可能性」としてポジティブにとらえつつも、
人とつながることが困難になっている状況や、
上記した「学生らしい生活」が享受できない状況に、
もっと危機感を持ち、数年先の未来を含め、
「取るに足らないこと」としない目線のある社会と対策を構築していかないといけないのではないでしょうか。
私にできることなど微々たるものですが、
少しでも学生さん(だけではなく)の力になりたいなと改めて思い、行動していきたいなと思わされています。
ちなみに、私の住んでいる地域は感染者数が0ですが、
感染者が多い地域に住んでいる学生さんももちろんいて、
それによって「見えている世界が違う」ということを今回改めて感じました。
旅行をすることができた私のような人や
「久しぶりに外食ができた」喜びを教えてくれる人もいれば、
「ほとんど外に出られない」人もいます。
その分断が広がらないようにするためには、
違いの自覚と、それぞれがゆるやかにつながり、
信頼関係を築き、対話をしていくことが大切と感じます。
まず私にできる小さいこととして、
これからもそういう場を学生さんと作っていくことができればと思います。