少し時間が経ってしまいましたが、
先日、『ずっとずっとふるさと陸前高田』展に行ってきました。
この展示会の説明をする前に、陸前高田市のことを簡単に書くと、
岩手県陸前高田市は町が壊滅的な被害を受け、住民の10分の1近くの方が亡くなられるなど、
東日本大震災で被害を受けた地域の中でも特に大きな被害を受けた地です。
その被害の甚大さと「奇跡の一本松」はよく報道などでも取り上げられ、全国的に有名となりました。
陸前高田市にあった博物館も全壊し、展示品(文化財)のおよそ50万点以上が被災されたりという被害を受け、その修復作業はいまも続けられています。
今回の『ずっとずっとふるさと展』は、被災した文化財の中で修復されたものの一部、
中でも『三陸の海の豊かさ』をテーマに貝に関する資料が展示される企画でした。
三陸の海は世界三大漁場とも称されており、とても魅力的な海です。
これらの写真はほんの一部ですが、その展示品の数と種類に驚かされ、そして、文化財(貝)から見えてくる三陸の海や昔の暮らしを知ることができ、とても勉強になりました。
文化財のもつ価値についてはいずれnoteで書こうと思うので、ここでは省略します。
以前、博物館の関係者にお話を伺ったときは、陸前高田の場合はようやく被災文化財の半分を再生させることができたようで、
残り、半分近くの処理が今後も必要であり、しかも、残り半分の文化財の再生には相当な技術がいるということでした。
まだまだ時間も予算もかかるということで、このことについては支援や「理解」が求められるのだろうと思います。
少しでも、この地域の証である文化財が地域に戻っていくといいなと願っています。