台風19号によって被害に遭われた、

福島県いわき市に先週お邪魔し、

災害ボランティア(以下、災ボラ)をさせていただきました。

ここでは、その時に主に行った、

災害ボランティアの流れや内容について記載します。

まず、いわき市社会福祉協議会(社協)さんが開設されている

災害ボランティアセンター(以下、ボラセン)に直接伺い、

ボランティア登録を行います。

 

いわき市災害ボランティアセンター
 

団体ではなく、個人での参加だったため、予約は不要でした。

12月以降は要予約など変わるかもです。


ボランティア登録の際に、災ボラ保険に加入などの手続きもできました。

できないところもあると思われるので、

事前に加入することをお勧めします。

また、台風は災ボラ用の保険ではなく、

ただのボランティア保険プランでも大丈夫だったかと思われます。


書類の手続きを終えると、

ボラセンのスタッフさんに案内され、

ボランティアの心構えなどについての説明と、

マッチング=数あるニーズに対して誰がどこに相応しいかの調整が行われます。


 

それによって、私がその日はどこに行って、

誰とどういうボランティアをするかを知ります。

ボランティア自身の安全を守るために、

ボランティアリーダーやタイムキーパーなども決められて活動が行われます。


ここからはその日の私の場合について書いていきます。


 

マッチングの結果、

私はトラック運転手をされているある男性(無論はじめまして)と二人組となり、

被災した材木をトラックに積み込み、

集荷場に運び込むボランティアをすることになりました。


 

道具は基本持参ですが(災害ボランティアの準備などご参照ください)、

スコップやロープなど、

大型のものはボラセンでお借りすることができることがほとんどです。

いわき市災害ボランティアセンター
 

私たちもボラセンからもろもろの道具をお借りして

現場に向かいました。

ちなみに、トラック運転手の方の運転により、

大型トラック(ボラセンのもの)で現場に向かうのですが、

ナビが設置されていないため、私のスマホのグーグルマップを使って

現場まで向かいました。

活動の際、何かあったら電話することも必要なので、

携帯の充電をしておくことは必至です。


 


いざ現場に着くと、

大型のトラックでないと運べない長さの木々(柱)が

大量に置かれていました。


 

それをトラックの荷台にひたすら積み込み、

いっぱいになったら、現場から30分近く離れた集荷場まで運び、

それらを降ろすという作業を繰り返しました。

グーグルマップ大活躍w


この日は途中から雨が降ってきてしまったため、

少し早めに切り上げましたが、

ある程度の作業ができて、

午後2時ころにはボラセンに戻って活動報告をし、終了となります。

 

活動報告は用意された書類があり、

そこに活動の内容や引き続き活動をする必要があるかなど

いくつかの項目が用意されています。

 

 

以上が、ボラセンの流れと活動内容のレポートとなります。


 

初心者の方でも安心して活動ができるということが

少しでもわかれば(無論、活動の責任は自己責任ですが)幸いです。

 

災害後、スムーズに活動がされるためには、

ボランティアの人手はもちろんですが、

ボラセンがしっかり機能していること(訓練されていること)、

また、「どのように・何をするか」の情報が開示されていることが

大切と改めて感じました。


ボランティア側も(慣れている人は特に)謙虚に、

ボラセンや現場とすり合わせていく姿勢が求められます。


 

ちなみに、今回お手伝いさせていただいた

材木の持ち主であった住民さんは

「これで少しはスッキリした。

今日持っていってもらえなかったら、気が滅入ってしまうところだった」

とおっしゃっていました。


その住民さんも、

一緒にトラックに積み込む作業を行ってくださっていて、

とてもパワフルな方でしたが、ポロっと言われたその一言が印象的です。

 

パワフルなのは、被災したことによりハイの状態になっていて、

じっとしていられないということもあったかもしれません。


 

もしかしたら、もっと言いたいことがあったけど、

言えないこと(もっと早く支援に来てほしい、もっと材木を丁寧に扱ってほしい、本当はすごく不安だ…などなど)もおありだったかもしれません。


「言えない」の中には、

私たちのようなお手伝いをしている人には

「してもらっているから言えない」ということもあります。

このあたりは今後書いていく予定ですので、

ボランティアや支援を深めたい方には

ぜひご一読いただけたらと思っています。

被災するということは、

いつも気が張った状態に立たされるということでもあると思っています。

臨戦態勢というやつですね。


東日本大震災や西日本豪雨などでも、

被災物の撤去などのボランティアをさせていただいてきましたが、

みなさん、不安や焦り、無力感や後悔、絶望や恐怖などの中で(もちろん前向きな気持ちを持っている方もいると思うけど)、

臨戦態勢になりながらも、

私たちボランティアを受け入れてくださってきたのだなと

改めてそう振り返り、内省をする機会にもなりました。


同情や、被災された方々を下に見るなんて意味では決してありませんが、

想像力をもって、

「揺れ動き」に対して敏感でいられることが求められるのでしょう。
 
とにもかくにも、まだまだ人手が足りないだろうと思います。


今回私がいわき市に訪れることができたのは、

いわき市にいる知人が「人が足りない」という状況を教えてくれたからでした。


人とのゆるやかなつながり、

信頼のおけるつながりがあって活動ができたことを実感しつつ、

この記事が、もしほんの少しでも、

いわき市(だけでなく)のボランティアへとつながる何かとなれば幸いです。

 

寒くなってくるともっと大変になってしまう(いわきはまだ雪は降らないけど長野や宮城・岩手あたりは怖い…)ので、

もしお時間等ありましたらぜひご参加してみてください。


でも無理のない範囲で、

「配慮のある」できることを、それぞれができますようにと。


活動の際に使用した土嚢袋に、

子どもたちが描いた絵を見ながら、

そう願って、この記事を終えたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございます。
引き続き、私も小さなできることを行っていけたらと思います。