皆さんは、「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉を聞いたことがありますか?
鳥の雛が卵から出ようと鳴く声と、母鳥が外から殻をつつくのが同時であるということから、
「学ぼうとする者」と「教え導く者」の息が合って、相通じること、という意味だそうです。
禅宗で、師匠と弟子の呼吸が一致するときに、悟りが得られるという意味もあるとか。
ということは、書の世界においても、
「教え導く師匠」と「学ぼうとする弟子」の意気がピタリと合ったとき、弟子は一つ上のステージに行けるんじゃないかな?と思いました。
4月28日から3日間、今年も、東京、銀座・鳩居堂画廊にて、房仙会書展が行われます。
23回目となる房仙会書展、夫婦で言えば、あと2年で銀婚式!
やっぱり、書展に出展するのと、毎月の課題を提出するのとでは、心構えが全く違います。
今こそ、まさに「啐啄同時」の時!
今週から、マンツーマンのオンラインレッスンが始まり、今日は私の初めてのレッスンがありました!
先生に「どっちの筆が良い筆でしょう?」と聞かれ、2つの筆を見比べるのですが、???…
筆を振ったときの振れ幅の大きさで、ふにゃふにゃ度(腰の柔らかさ)がわかりました!
腰の柔らかい筆が、いい筆・高価な筆で、狙って書けない、味のある線が出るのです。
先生は今年、この最も腰の柔らかい、難しい筆で書かれるとのことです。
私は、それよりは書きやすい、でも腰の柔らかい、昨年と同じ筆で書くことになりました。
「できる!できる!絶対できる!」と自分に言い聞かせ、ご指導の下、殻を破ろうと思います!
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。