父・七田眞は、七田式の創始者として、そして教育研究家として世に出る前、自宅で英語塾を経営する傍らで、地元・島根県江津市の郷土史家としての顔がありました。
父は郷土史を研究するなかで、江戸時代中期以降、現在の江津市嘉久志町に「石見(いわみ)の左甚五郎」と称される根付(ねつけ)の名工、清水巌(いわお)が居を構えていたことを知ります。
そして、次第に、半ば使命を感じながら、石見根付の収集をするようになっていったのです。
その100点を超える父のコレクションは、没後、遺志通りに、地元江津市に寄贈したのですが、以来、「七田眞コレクション」として、年に1回、益田市のグラントワで展示していただいています。
昨日、そろそろ、根付展が行われる頃だなぁと思っていたら、今朝、ご案内が届き、開封してみると、今年は、本日6月8日より8月1日まで展示公開されるとありました!
ということで、夕方、早速、行ってきました。
今回の「コレクション展 石見根付」は37点展示されていて、そのうち、29点が「七田眞コレクション」の根付でした!
展示室内にこんな表示がしてありました。
後半に、「石見根付の一派の事蹟を丹念に調べ、またその遺された希少な作品を収集し、彼らの顕彰に尽力したのが、地元江津市出身の七田眞氏でした。」とあります。
これらの根付が制作されたのは18~19世紀、素材は、猪牙、象牙、黒檀、黄楊(つげ)、黒柿などが多いです。
他にも、水牛の角とか、鯨歯、竹などの材質のものもありましたが、猪牙で作られることが多いのが、石見根付の特徴です。
まだご覧になられたことのない方は是非、グラントワでご覧になってください!
時に、海外からも、根付を見たいと、コレクターの方が展示を見にいらっしゃるそうです。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。