アラサー、サッカー、オタク。 -4ページ目

アラサー、サッカー、オタク。

思うがままに趣味に生きる、アラサー男が、

日々の出来事をつらつら書いてるブログ。

どうか皆さん、温かい目でご覧下さい。

多くのアニメファンの方がご覧になったであろう

ラブライブ!劇場版

きっと皆さん、それぞれがそれぞれに多くの事を得られる映画だと思うのですが、
今回、私はアニメ制作会社がサンライズに着目するところから、アニメの感想を
つらつらと書いていきたいと思います。

サンライズ

それは僕が幼い頃から大好きなアニメを数多く提供し、お世話になっている会社です。
中でも「機動戦士ガンダム」シリーズはアニメ史に燦然と輝く作品なのは間違いありません。

ガンダム、という言葉ひとつから多くの事を想像出来ませんか?
戦争、人間模様、宇宙と地球…
僕はガンダムがこれだけの魅力を持つ作品となり得ているのは、ひとつのコンセプトを
うまく創り出せたからだ、と感じています。
作品の中で連綿と語り継がれてきた共通点が、ガンダムのイメージを観る人に定着させ、
キャラクターや物語は変わっても、魅力的なシリーズとして長く愛される作品です。

そして私はラブライブ!の「スクールアイドル」をコンセプトとして、作品を連綿と
続けていけるようなコンテンツにしようとしているのを感じました。

限られた時間の中で、仲間たちと努力を重ねながら、今を楽しむキャラクターたち。
作品の中でキャラクターたちが感じる喜怒哀楽を見て、誰もが経験する「卒業」までの
限られた時間を生きた僕らも同じように心を動かされる。

特定のキャラクターに依存し続けるのではなく、コンセプトを軸として、どんどん
作品の世界を広く、未来へ届けていこうとする、サンライズの姿勢が見える気が
しています。

そして声優さんを通してアニメを鑑賞することの多い私としては、そのコンセプトの
中で、声優さんがどういった役割を担うのか、興味が尽きません。

ラブライブ!を私が楽しめている理由の一つに「メインキャストの地道な努力によって
作品の魅力が大きくなっている」というものがあります。
当初から人気のあったコンテンツではなく、それこそ作中のキャラクターと同じように
少しずつ、少しずつファンを増やして、今に至っている。
現実の声優さんたちが辿る軌跡と、劇中のキャラクターたちの軌跡が重なって、作品を
より輝かせているような気がしています。

少し話が脱線しますが、アイドルマスターも同様の理由で魅力的に映って「いました」。
アイマスが過去形になるのは、表現を選ばないと後発の作品が「便乗」しているだけに
見えてしまったからです。

もちろん、アイマスがとった手法が作品を大きくするのに、世界観を大きくするのに、
確実な方法なのは理解しています。
しかし、理解できるのと、納得できるのは異なります。
輝かしいステージに立つまでの過程、その描き方、ファンへの見せ方がとても大事だと
思うのです。

話をラブライブ!へ戻すと、今回の映画は先のコンセプト「スクールアイドル」を
いかに美しく見せるか、その為の最後の場面だったと捉えています。
作品的にも原点回帰していますし、劇中で時間を経るにつれて、時間の感覚が麻痺し、
穂乃果たちが描きたい夢の中にいるような気持ちになりながら「スクールアイドル」たちの
美しさ、尊さを最後の最後まで感じながら、作品が終わっていくように思えました。

個人的な印象だと「SUNNY DAY SONG」はガンダムでいう、ニュータイプのように、
作品毎の中で語り継がれるような曲になる気がしていますし、きっと今後の新しい
作品の中で過去作品の美しさに触れるような瞬間がある気がしています。

「スクールアイドル」

誰もが学生時代に経験する「限られた時間」。
その中で努力して、目標に向かって輝こうとする、それは高校サッカーや甲子園が
多くの人に喜怒哀楽を与えてくれるのと同じような感覚を与えてくれるコンセプトに
なろうとしているように思えます。

人気の絶頂にあるまま、作品を終わらせ、そのコンセプトを次の作品にどう引き継いで
いくのか。
サンライズをはじめとした、作品関係者が打ち出す今後の展開を楽しみにしています。
久しぶりに見ていてフラストレーションが溜まる試合でした。
おそらく、いやきっと、シンガポールとの試合でもこんな感じだったのかな。

東アジア選手権
日本代表 1ー2 北朝鮮代表

サッカーを見ていて、思わず応援したくなるには何が必要なのか。
その一つに選手たちから「意思」を感じられるか、というのがあるのかも
しれません。

自分はこうしたい、チームとしての狙いはこんなプレー。
そういった要素が試合中にほとんど出てこなかったところが、イライラの
要因だったように思います。

リーグの間で、準備期間がとれなかった。
暑い中でのプレーで選手が疲弊していた。

それは確かにチームとしてのプレーを難しくする要素だったでしょう。

だけど、それを言い訳にしてはいけないと感じました。

準備期間がとれないなら、自分が代表の中で求められているプレーは
何なのかを整理して、それを発揮できるように考えてプレーする。
暑い中だからこそ、声をかけあって、縦に早いプレーだけではなく、
しっかりと繋ぐ時間をつくる。

そういった工夫に乏しい試合だったのではないでしょうか。

先のワールドカップの後にも、世界のトップと戦うには、個の力が
足りない、という事が散々言われていました。
個の力とは、自分が持つ力を把握して、それを発揮しようとする意思、
という言葉にも置き換えられるのかもしれません。

チームとしての準備が難しかったり、暑くてチームとしてのプレーが
出しづらい時、まさにこういった時に選手の個の力が試されていて、
個性の発揮がまだまだ出来ていない、というのが如実にわかったのが
今回の試合だったように感じました。

こんなプレーを見せられると、日本のリーグに対する期待感が薄れて
しまいます。応援しようという熱が冷めてしまうようなきっかけに
なってしまった試合。

でも、普段日本で行われている試合では、こうでは無いはずです。
もっともっと、それぞれの個性を発揮して、魅力的な試合が行われて
いると思いますし、そんなワクワクさせてくれるプレーを、もっと
試合の中でたくさん見たいです。

次の試合では日本を代表する個性を発揮して、今日のフラストレーションを
吹き飛ばす、そんな試合を見せてくれることを心から願っています。
ずっと足を運びたかったアルウィンの雰囲気を体感出来て、とても幸せでした。

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松本山雅 1ー3 川崎フロンターレ

多くの人を魅了するには、物語があるといいきっかけになるんだよなぁと
強く、強く感じました。

僕は小学生の頃から当時横浜マリノスに在籍していた松田直樹選手が大好きでした。

どこか小さくまとまろうとして、小さくなりがちな僕を、気持ちがプレーから
溢れ出ている姿がたまらなくかっこよかったのを覚えています。

全然プレイヤーとしては真似出来るレベルには近づけませんでしたが、
僕が今でもこうやってサッカーを好きでいられる下地を作ってくれた
のは、松田選手のプレーであったのは間違いありません。

その松田選手が急逝されてから、ようやく今年、松本の地に足を運ぶことが
できました。

かつて、松田選手が身につけていた3番のユニフォームは田中隼磨選手が
身につけていますが、まるで松田選手を見ているかのようなプレーに目頭が
熱くなりました。

激しいスライディング、周囲のプレイヤーへの鼓舞、ひとつひとつのプレーに
気持ちがこもっているのがひしひしと伝わる様は、松田選手を見ているよう
でした。


松本山雅。
もともと、地方のJリーグを目指すチームの一つでしかなかったはずです。

素晴らしいスタジアムはあっても、少ないサポーター。

それを変えたのは、亡くなった松田選手の為に、チームの為に、という
誰かの為に、という美しい気持ちがつもり重なって、今、とても魅力の
あるものになっていると肌で感じました。

それを強く感じたのは、試合後半、松本が一点を返してからでした。

暑い中での試合で、川崎の上手いパス回しに翻弄され、足が止まっても
おかしくない状況。
それなのに、松本の選手たちは足を止めるどころか、最後まで走り
続けました。

それを後押ししたのは、間違いなくサポーターからの大きな声援があった
からに違いありません。

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印象的なチャントがありましたが、僕が一番印象に残ったのは

緑の勇者
https://www.youtube.com/watch?v=ISKg55k1528

というチャントです。

共に走れ 戦え山雅
勝利目指し 緑の勇者 バモスッ

という歌詞なのですが、大きな声援で選手に寄り添うように選手と
共に試合を走る、そんな雰囲気を作り出せるのが、松本の強さの
ひとつであることは間違いないように思います。


応援したい、というきっかけは人それぞれだと思います。

ただ、人を惹きつけるには、一生懸命さだったり、純粋な想いが
必要不可欠だと、アルウィンに足を運んで強く感じました。

そこに松田直樹という選手はもういません。

しかし、ピッチで全力で戦う、という松田選手のサッカーに対する
姿勢はアルウィンのピッチ一面から感じる事が出来ます。

荒削りで、決してきれいなサッカーではないかもしれません。

ただ、勝利を目指して、全力でプレーする事を選手がやめなければ、
きっと松本のサッカーの熱はどんどん強くなるんだと思います。

松田選手の生き様、という一つの物語が今も息づく松本、アルウィン。

続けることは簡単ではありませんが、最後まで戦う選手と、それを
大声援で後押しするサポーターの関係が、いつまでもアルウィンで
続きますように。

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