日本代表 4 - 0 イラク代表
大量得点の裏にはイラク代表の本気度の低さがあったそうです。
ただ、今の時期はヨーロッパはもちろん、南米でも国レベルでの試合があり、呼べるのはアジアから。
強い国を呼んでみたら相手国の都合で、今日みたいなぬるめの試合展開になる。
この状況は日本が抱える地理的な問題で、なかなかに解消するのは困難だと思います。
強い国と試合するには移動に時間がかかる、移動すれば選手のコンディションが悪くなる、コンディションが悪くなればアジアでの真剣勝負に支障が出る。
なので、僕はこういった日本での試合は仕方がない事、だと思っています。
また、国内のサッカーが盛り上がり、Jにその熱が伝播するきっかけにでもなってくれないか、いや、きっかけにしなければ、と思っています。
今日の試合なら、宇佐美って代表でも十分やれるな!とか、柴崎っていいパス出すな!とか、谷口きゅんイケメン!とかw
きっかけはなんでも良くて、そこからスタジアムでサッカーを見てくれる人、選手を応援してくれる人が増えれば、それは遠回りでもサッカーの強化につながるはずです。
強い相手と試合をしなければ、日本の強化につながらない、というのは一面であって、サッカーの全てではありません。
サッカーの、スポーツの裾野を広げる事、長くお世話になっているKIRIN様に収益を還元する事、選手で言えば代表でレベルの高い選手たちが一緒に試合をする、いいイメージを共有する、というのはとても大切なことです。
相手が弱かろうが、何が起こるのかわからないのがサッカーです。
弱い相手に勝ったって、なんの経験にも、価値にもならない、というのはゲームの中の話で、現実にはもっと価値はある、と僕は思います。
今日の試合での懸念点と言えば、香川くんから輝きを感じなかった事。
日本でプレーする少年たちと一番体型が近く、それだけ活躍すれば少年たちにプレーのイメージを広げる事の出来る、価値のある選手だと思っています。
彼の活躍が見られなかったのは、ドイツでの良くないシーズンを引きずっているのでしょうか。
彼のプレーからは長谷部さん、本田くん、内田くんのような覚悟があまり伝わってきません。
ワールドカップでスタメンを外れたのもそういった部分だと思っているのですが、メンタル面の改善が見られないところにもどかしさを感じます。
一つの試合からはポジティブな点だけではなく、ネガティヴな点も必ず出てきます。
そのネガティヴさにどう向き合うのか、ただ批判だけして、気持ちを晴らすだけで終わらせるのか。
選手に応援というパスを出す、出せるサッカーファンがもっと自分の身の振り方を考えなくてはいけない瞬間であるように思います。