オタクの考察がと言う名の妄想をご覧頂ければ幸いです。
まず、この話の前提として全ての物事、ご縁には理由がある、という僕の考えを踏まえて読んで頂くと少しは妄想についてきて頂けるかもしれません。
千菅春香さんは「もってる」声優さん、歌手だと思うんです。
ゲームとは言えマクロスの30周年記念作品でデビューし、デビュー早々にたまゆら二期で美しいスキャットを披露し、翌年にはOVAでOPEDどちらも歌い、ノット!で主演。
鮮烈、とは言えないまでも厳しい業界の中でもトントン拍子に活躍出来ている気がします。
あと足りないのは経験値、くらいに思ってました。
ただ、ずかちゃんを演じているちっすーを見て、足りないものがあった事に気付きました。
それが、ずかちゃんの置かれていた境遇、下積み時代、だったのではないでしょうか。
下積み時代は必要無い気もします。
トントン売れるようになれば、それに越した事はありません。
しかし、簡単に積み上げられたものは、簡単に崩れます。
そしてそれは歳を重ねてから経験するより、若いうちに経験しておくべき事であるような気がしています。
もちろん、ちっすーが苦労していないとは全く思いません。
それはマクロス30の頃の演技と、SHIROBAKOでのずかちゃんを聞き比べて頂ければ、もっと言うとノット!時からですら、成長が感じられます。
それだけ努力の跡がみられるのは間違いありません。
ただ、元々歌手オーディションからこの業界に入ってきて、歌の実力は申し分無い彼女が、声優としてアニメ業界に入りたいという女の子を演じたのは、とても価値があり、それを与えたのは水島努監督なのか、アニメの神様なのか、不思議なご縁なように感じています。
偶然にもSHIROBAKOのイベントでちっすー自身が言っていたのですが
その人が経験は出来るのは、その人のものだけ
だと。
彼女はこれをイベントなどで楽しい経験を共有出来て、価値があるという文脈で使用していました。
僕の視点から付け加えると、他の人生を生きる人を追体験出来る選択肢の一つとして、アニメでキャラクターに声をあてる、事が間違いなくあると思います。
歌の才能は文句なしのちっすーが、声優としてのお仕事をあらためて考えるきっかけになる、そんな機会をSHIROBAKOが、坂木しずかちゃんという女の子が与えてくれた気がしました。
ずかちゃんを演じながら、声優としての自分に対する考察が深まっているんじゃないかなぁとか思うんです。
ここから更に妄想が深くなりますが、歌手としての立ち位置はともかく、声優としてはどうしていくのか、などと、ちっすー自身に多少なりとも迷いがあって、それに対してアニメの神様が役を通して考えるきっかけをくれたのではないか、そう思えたんです。
人生にはいくつかターニングポイントがあって、個人的に考えるちっすーのそれで言えば、マクロスでデビュー、よなきにでパーソナリティー就任、ノットで座長、そして今回のSHIROBAKOだったのではないでしょうか。
デビューしてから二年と少しの間で、これだけ濃いキャリアを築けているのは、ファンとしては彼女の才能と努力に、いろんなものが応えている結果だと信じてやみません。
一方で真面目な彼女だからこそ、悩みも多くあるのではないかと推察します。
そんな彼女に今度はアクエリオンロゴスでのメインキャスト、EDが待っています。
ずかちゃんを通して得た経験値を力に変えて、悩みを抱えつつ、もっと輝く姿を見せてくれる気がします。
ノットではつぐみちゃんと一緒に慣れない環境で全力で頑張り、SHIROBAKOではずかちゃんと一緒に声優としてのお仕事に向き合った、そんな価値ある時間を続けて過ごしているんじゃないかなぁっていう考察という名の妄想でした。