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会計人高野博幸の「想いを言葉に!!」

会計士試験合格後、税理士法人PwC勤務、LEC講師を経て医療特化の公認会計士・税理士事務所を開業した高野博幸のブログ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」をモットーに、夢を与え、ロールモデルとなれるように日々がんばります!

こんばんは、高野です。

時間管理シリーズの序章として、時間のリボ払い状態だった過去(こちら)と、確定申告の繁忙期でも全員が残業無し(こちら)ということを記載してきました。

今回は、時間のリボ払い状態から抜け出そうという時期の取り組みについて記載していきます。

 

まずは「時間は有限である」という意識を持ち、「段取りを組む」ことを最初の一歩としました。成功者の本などにもよくあがっているこの考え方ですが、20年以上かけて無意識に身についてしまった意識を変えることは、容易ではありませんでした。というのも、私はどうしても「今、目の前にあること」「今、やっておきたいと直感的に感じたこと」から取り組んでしまう傾向にあるからです。

 

これは実は「試験で開始と同時に1問目からひたすら解き進んでいく」状態と同じです。前半に自分と相性の悪い問題や難易度の高い問題が来てしまい、そこで時間をかけすぎてしまうと、【先にやっておけば得点源にできたかもしれない】後半の問題でケアレスミスをしたり、手付かずになってしまったりということが起きます。

 

限られた時間内でより高得点を目指すには、まずは【ざっと試験問題の全体感(問題数、記憶問題か文章題か計算かなどの問題ごとの傾向、自己の得意不得意)を確認する】ことで、どの問題から取り組むのか、取り組み始めてどのくらい時間をかけた時点で飛ばして次にいくべきか、などを想定していく必要があります。

 

仕事でも同様に、期限までの中ですべき工数、必要な知識やスキル、職員の適性などの全体感を把握し、かつ、他の業務との進捗バランスを調整することが必要です。

 

しかし、確定申告のようにゴール(期限)が1年先など、期限までの時間が「長く」感じられてしまい、「まだ時間がたっぷりある」というような感覚に陥り、納期直前!時間がない!という段階まで「時間は有限である」という意識を持てずにいました。

 

「まだ時間がたっぷりある」と思うがため、段取りを整えない。目の前のことから突き進んでしまう。「時間が有限」と意識を変えることと「段取り」をワンセットで叩き込んでいく必要がありました。

 

「時間が有限である」ことは、確定申告はまだ国の定めた期限があるため、そこへの意識改善としては、業務区分によって中盤の締め切り、小さな締め切りなどを設ける形で改善ができます。

一方で、明確な締め切りの無い業務のしわ寄せがたまりがちです。

そのため、相手から明確な締め切りを言われないものは、相手の意向をしっかりと聞き出し、締め切り設定まで行うこと。

誰の意向もない(勉強など)自己で完結できることは、自らでしっかりと締め切りを作るというようにしています。

締め切りを考えずに業務やタスクを増やすことが減り、同時に「いつかやろう」「手があいたらやろう」という意識も減ってきたように思います。

 

次回は、時間の有限さとワンセットで課題になった「段取り」について記載します。