時間のリボ払いにご注意を! | 会計人高野博幸の「想いを言葉に!!」

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会計士試験合格後、税理士法人PwC勤務、LEC講師を経て医療特化の公認会計士・税理士事務所を開業した高野博幸のブログ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」をモットーに、夢を与え、ロールモデルとなれるように日々がんばります!

こんばんは、高野です。

所得税の確定申告期限が今週末ですね!

さて、3ヶ月チャレンジの2ヵ月目は、時間管理について記載していこうと思います。

 

今でこそノー残業が前提、賃金も昇給しながら所定労働時間は短縮していくという状況にある当事務所ですが、お恥ずかしながら5年前にはタイムカードすらありませんでした。

定時という概念もなく、「とにかくいるメンバーで終わらせるべき業務をがむしゃらに終わらせていく、開業当初なんてそんなものだ!」と、本当に思っていました。

ありがたいことに、開業後から常に多くのお客様に新規契約をいただいていたので、仕事が増える分はとにかく人を増やして対応しました。それにも関わらず、私自身が営業など外回りもしていた面で内部管理が至らず、残業の常態化や、常に人手不足という状況で、「やれる限りスタッフに頑張ってもらう、最後は自分が寝ずに終わらせる」というその場しのぎの対処で過ごしてしまっていました。

 

現在の幹部Sが入職したのはそんなタイミングでしたが、「こんなやり方は長く続かない。根本の事務所の在り方を見直すべきだ。」と言われても、正直なところ、当時の私には全く理解が出来ませんでした。

開業間もない事務所である以上、経験と実績を多く積む必要もあれば、時代の変化に応じて発生し続ける既存顧客の新たなニーズにも答えていかないといけないという考えもありました。

また、そもそもとして雇用しているスタッフの人件費を始めとした支出に、更に採用をするための資金、借り入れの返済と、お金も必要でしたから、売上をあげないと事務所自体が回らなくなります。そのためには、新規契約も増やす必要もある。

これらの達成のためには、とにかく膨大な業務をこなし続けなくてはいけなく、どれも期限が切迫しているため、「あれこれ考える前に目の前のことをどんどん終わらせるほかない!」と思っていたのです。やってもやっても仕事が終わらないのは、単に事務所がまだ歴も浅く体制も資金力も弱いから。ひたむきに続けていきさえすれば、【いつか自然と軌道に乗る】と思っていました。

 

しかし、現実は一向に改善の兆しが見えないどころか、内部状況は悪化していく一方です。まだまだ頑張りが足りないだけ!と自らを鼓舞しつつも、どこかで、何かが間違っているのかもしれないと少し思うようになった時には、今だからこそ言えますが、本当に首の皮一枚のギリギリのタイミングでした。

まさに崖っぷちの状況になって初めて、「Sの言っていることが理解できなくても、騙されたと思ってやってみよう。」と、時間をコントロールするということにゼロから取り組み始めたのです。

 

当時の自分は、時間というものをお金に置き換えると、膨大な利息を返し続けている仕組みだと自覚せずに、ずっとリボ払いを重ねていた状況に似ていると思います。

現状の生活水準を変えようという発想を持たず、今月もリボにしておかないと生活費が足りないからと、リボの返済が終わっていないにも関わらずリボをさらに増やす。

むしろ、「リボの返済をするためには収入を増やさないといけない!そのためには自己投資だ!自己投資には手元資金が必要だからまたリボしておこう!」という状況に近いものがあります。

このサイクルを絶つには、とにもかくにもリボをやめなくてはいけません。新たなリボをせずに、過去のリボをなるべく早く返済する。そのサイクルがしっかりと出来てしまえば、完済後には、これまで返済していた部分が自動的に貯蓄になるため、将来的には余裕が生まれます。これが【軌道にのる】状態であって、どれだけリボを重ねても、自然と貯金が増える日は訪れないことに、早く気付くことが大切だったなと思います。

 

次回は実際に、何から手を付け、どう改善をしていったかを記載していきます。

もし今、時間が足りない、うまくまわっていないという方がいたら、よろしければ参考にしてみてください。