税務で独立する知識はどこで学ぶか(開業日記2) | 会計人高野博幸の「想いを言葉に!!」

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会計士試験合格後、税理士法人PwC勤務、LEC講師を経て医療特化の公認会計士・税理士事務所を開業した高野博幸のブログ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」をモットーに、夢を与え、ロールモデルとなれるように日々がんばります!

についてご質問いただきましたので、ご回答でございます。


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引用はじめ


はじめまして。この度は独立開業おめでとうございます。

先生に質問させてください。
私は今年論文を受けた受験生です。今、税務の仕事に興味がわいてます。将来的には会計事務所を開いて税務の仕事をしたいと考えてます。
そこで、会計士(合格者)が将来税務の仕事に就くための方法を教えて頂けないでしょうか。

例えば、監査法人では税務の実務はなかなか学べないと聞きます。しかし、監査法人から独立して税務の仕事をする人もいると思います。そういう方はどのようにいて独立(会計事務所勤務)できるほどに税務を学んだのでしょうか。

これ以外にも監査法人入所を前提とせずに税務の仕事に就く方法も知りたいです。ただ、監査法人以外の場合、実務要件を満たすかとい問題がでてきますが…。

もしかしたら私以外にも同じような疑問を持っている人がいるかもしれませんし、先生からの情報によっては就職活動の幅が広がることも考えられます。もしよろしければ、会計士が税務の仕事に就く方法と題して記事を載せて頂くとありがたいです。

よろしくお願いいたします。」


引用おわり

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さて、こちらですが、税務の仕事を学ぶ方法はいくつかあると思います。

その中で①独学、②税理士法人を経由、③会計事務所を経由、④事業会社を経由についてご説明したいと思います。


①独学

まず比較的多いのが独学という方法です。

最近の合格者ですと租税法を学習しているため、独立を見据えその知識をブラッシュアップして自分で勉強していくという方法があります。

また、たとえば監査法人であれば税務の調書を見る、事業会社であれば税務担当部署の人の話を聞くなどでしょうか。税務担当部署に異動するというのは④でご説明いたします。

この場合は、独立したのちに困ったことがあれば、いろいろな人に聞きながら立ち上げていくことになります。

いろいろと教えてくださる方も多いので、実際は何とかなるものです。


②税理士法人を経由

ここで税理士法人と記載しているのはどちらかという大きめの税理士法人のイメージです。大きめの税理士法人では、記帳代行などの手続きは相手にやっていただき、税務申告書の作成をこちらで請け負う自計化という方法で処理をしている場合が多くなります。

こういったところでは、税務申告書の作成などの基本的な流れは学ぶことができます。一方で細かい手続きはやらないことも多いため、独立に直結するかというと微妙なラインではあります。ただ、独学よりも税務を教えてもらえる点はいいかと思います。


③会計事務所を経由

ここでいう会計事務所というのは、税理士法人よりもう少し規模が小さいイメージです。

そのため、記帳代行を行ったり、その他の手続きも請け負っている場合があります。

どちらかといえば、独立に一番直結しているのはこちらの形の事務所だと思います。

独立当初にお客様になっていただける方に提供すべきサービスの流れなどを学ぶことができます。

ただし、待遇面であまりよくないというデメリットや、長期間勤務を採用時に前提とされるということがあります。

(口頭レベルですが)


④事業会社を経由

事業会社では、その事業会社特有の処理ではありますが、税務について学ぶことが可能になります。

上記の事務所系に比べると、会社の記録の流れなどもわかるため、普通に事務所を経由する人とは異なる特徴を付けることも可能となります。

ということで、いろいろ記載してまいりしましたが、結局いろいろな方法で税務の知識を身につけることは可能です。


なお、言葉はあまりよくはないと思いますが、本音ベースで記載すると、会計事務所で1年程度勤務すれば最低限必要なことは学べると思っています。

そういった意味で、独立したいから会計事務所に行く!というお考えであれば、なにか別のことを経験したのちに、会計事務所で1年程度修行して、独立でもいいかと私は思っています。


そういう人を雇用してくれる会計事務所は多いのですか?と聞かれると、何とも言えない部分もありますが、私個人としては自分がうまくいって、そういった人の独立支援できるような仕組みを作り、独立したい人を応援していきたいと考えております。



また、私個人としては独立でうまくいくかどうかは、結局は実務面よりもなによりお客さんについてもらえるかだと思っています。

そういった意味で、会計事務所でずっとやっていくのもいいのですが、別の環境に身を置き、コネクションをつくることも必要になると思います。
こういったことはまた別の機会に記載してきます。


つまりは、心配しているほど税務実務でどうしようもなく困ることはないと思いますので、今は自分が一番進むタイ道に進むことと、将来を見据えながらいろいろ考え、行動しておき、日々の出会いを大切にすることが重要だと思います。


なお、監査法人以外の実務経験につきましては、会計士がやっている会計事務所などでは場合によっては監査にいっしょに連れて行ってもらえたりもします。

もし会計事務所に行かれる場合は、そういったことも調べてみるといいかと思います!


監査法人を経由せずに税務の仕事につく方法については、上記の②~④が多いかなと思います。



ちなみにおまけですが、私としては「⑤とにかくやってみる」というほうほうもお勧めです。


ブログではあまり記載していませんが、私は会社を作り代表取締役になっています。

その一つの理由として、まずはなにより自分で経験してみないといけないということがありました。


そして節税商品に加入してみたり、日々の記録をしてみたり、実際に自分で会社を作るといろいろな資料が来たり、手続きが必要になります。

一番は実際に経験することだと思いますので、環境的な側面でいろいろあったりコストもかかりますが、自分で会社を作ってみるのも勉強になります。


私自身も、自分でやるといろいろ勉強になりました。


ということで、少しでも参考になりましたら幸いです。

ご質問もお待ちしております!


高野