絵描きでギリギリ生計を立てていた私が、歌手などという土俵違いの職業についたのは、水無月純という風変わりすぎる音楽家と出会ってしまったことが、そもそもでした。
ネットで「水無月純」を検索するとトップ表示されるのがこの記事。
↑を読んでいただくとわかるように水無月純、以下「お社長」は、
かなりの変態!
この人と組んだら間違いなく苦労する、予感はハズレなしの的中でしたが、良いこともありまして、お社長自身が素人肌質ゆえ、道行も大らか。
だから私に対しても大らかで、好きなようにやらせてもらえました。
「譜面通りに歌いなさい」とか「この部分はこう歌いなさい」とか、年功序列を言われたこともなく、音楽素人だった私が萎縮せずシャカリキに進めたのはお社長のおかげです。
昭和のドラマやマンガのように、作曲家の大先生に歌の猛特訓を受ける、なんてことはまったくなかった。また、ボイストレーニングを受けなさいと言われたこともなく、歌の上手さよりキャラクターを大事にする路線は私に合ってました。
頭にりんごをずっと乗せて生存するようになってからは、私自身も「頭がド変態」と言われることも少なくなく、見た目で判断されるデメリットをしっかり感じました。
人は見た目じゃない、心だ。
そうは言うものの見た目で判断されます。
容姿、洋服、清潔感...
大事です。
大事ですが、
やっぱり最終的に見かけで人を判断しないで、と
頭にりんごを乗せて普通に生活している私は思うわけです。
同様にお社長のことも。
<つづく>