金剛力士さんも怒ってはる？
奈良へ初めて近鉄電車で訪れた時のこと。
近鉄奈良駅を出たら、もうそこは緑の奈良公園で、
鹿さんがケンケン鳴いてて、
おばちゃんが鹿せんべいを売ってて…
そんな妄想を抱いていたから、
実際に降り立った時には少々がっかりした。
広告や看板があまりに目立ってたから。
全国どこへ行っても、
似たような駅前風景というのは、
古都・奈良でも同じなんだな、と。
それでも、小さな広場の空は高く、
時折、水しぶきをあげる円形の噴水に、
あ、奈良っぽい、と嬉しくなったもの。
広場中央の、円形の噴水には、
尊いお顔のお坊さんが立っていらして、
やっぱり祈りの土地だなぁ、としばし見上げて
「奈良らしさ」にホッとした。
あれは今から3年前の、燈花会の夜のこと。
尊いお顔のお坊さんが、行基という名の
とんでもなく偉い方と知ったのは奈良へ引っ越した後。
同時に駅前の広場は「行基広場」と呼ばれ、
地元民から親しまれていることも知った。
その行基広場に大屋根の建設が
県主導で進行していることを知ったのは去年のこと。
とっさに「もったいない」と思い、
「LOVE! NARA!」として意見を募り、
県担当課へ意見提出した。
そしてこの夏、県は大屋根建設(案)を提示し、
一般から意見を募集という段階に。
大屋根建設は決定済み、
民間の同意を得たということらしいですが、
どうも密室で進められている気が…。
でも、でも、個人的に、大屋根建設には、
断固反対というわけではないんですよね。
熟考された結果、大屋根があれば良しということなら、
屋根があってもいいか、という考えです。
といっても私の好みでは、屋根のない今のままの広場を、
空とのコラボレーションを残してほしいけれど。
結局、私は建築家やデザイナーなどのプロのアイデアを
もっと見たい、知りたいと思ってる。
芸術家の感性だって、
科学者の知恵だって、
子どもやお年寄りの声だって、知りたい。
突飛なアイデアがあってもいい、
もっと議論が活発になればいいのに。
やっぱり、デザインコンペしてほしい。
県の建設(案)は、なんだかねぇ、
素人集団で作ったような気がして、
このまま造ったら後で
「こんなはずじゃなかった、がっかり」
ということになりそう。
まず見た目がねぇ…モッサイ。
急いで造る必要はまったくないし危険やわぁ。
東日本大震災の後でもあるんだし、
大屋根は贅沢品ではないのかな。
雨が降れば濡れずに済むから便利という意見もあるけど、
雨の日には傘をさせばいいだけの話、
しかも365日が雨降りなわけじゃない。
むしろ雨天より、耐震強度の方が心配だったりする。
てなわけで、
実施中のパブリックコメントにも筆啓上、送信しました。
もう1回ぐらい送りたいところですが、
ただいま私自身がクタクタの日々が続いているので、
余力があればということで自重…。
パブリックコメントの締め切りは明日18日(木)まで。
「LOVE! NARA!」では建設案の写真を貼っています。
あなたは、どう思いますか、大屋根問題。
県外の方の意見も貴重だと思いますよ。
た だ い ま 夏 期 休 暇 中 ～*
小さなギャラリー「五想庵」のご案内土日祝のみオープンする5*SEASONの常設ギャラリーです。
ならまちで11:00～18:00まで。
近鉄奈良駅から徒歩10分、JR奈良駅から徒歩15分♪
※ 9月末まで夏休みとなります。
5*SEASON's Home『つぶやきの動物園』TSUBUYAKI ZOO
▲ブログトップ