ナガノさんの仕事風景
カッコイイです！
開催中の『しくる』展の会場、
ギャラリー「きょうばて」さんの1階は、
アナログカメラを修理する「ナガノカメラワーク」さん。
店主はナガノ(長野浩)さん、
2Fギャラリーのオーナーでもあります。
過日のこと、
京都から『しくる』展を見に来てくれた友人が、
ナガノさんのお店のこれ↓を見て
「なつかし～～っ！」と感激してた。
友人の亡き父君は写真屋さんで、
同じ棚が店内にあったとか。
同業種に関わった人ならではの接点ですね。
ちなみに写真の『ケンコーフィルター』とは、
今から30年以上前に、
フィルターメーカーが配布した販売備品とのこと。
水曜日の奈良は雨でした。
『しくる』展に訪れる人は少なく、
ちょいと切なかった私は、
1階のナガノさんのところへ行って、
とりとめのない雑談をしておりました。
ほんとのこというと、
ナガノさんの仕事ぶりは実にカッコ良く、
ずーっと見ていても飽きないので、
横に張り付いて見ていたいところなんですが、
さすがにお邪魔だろうと遠慮しておりました。
でも、今日はピタッと傍らに張り付き、
ナガノさんとしばし おしゃべり。
やっぱ飽きないのです。
「使い捨て時代」とは逆境してそうな、
修理というお仕事に携わっておられるせいでしょうか、
ナガノさんからコボレル数々の言葉は、
どれもこれもがナチュラルで、聞いていると、
狂ったピアノ音が調律されるかのように、
気持ちがリセットされていくのです。
いろんなことをナガノさんに質問しました。
「なぜ、カメラ修理のお仕事に就かれたのですか？」
「もともと、写真が好きだったし
子どもの頃は、百貨店の
カメラ修理のお店を一日中眺めていた。
好きだったんやろね」
ふと想いを馳せる、ナガノさんの少年時代。
百貨店にはカメラだけでなく、
時計の修理などの「修理のお店」が、
イベントという特殊なものではなく
“売り場”として存在していたのだ。
ナガノさんから繰り返される言葉の中に
こんな言葉があります。
「人が作ったものであれば
人が直せる。修理できる。
デジカメは機械が作っている。
だから人には直せない」
初めて買ったデジカメが壊れた時、
私は修理をしようと考えたのだけれど、
直すより買った方が安かった。
修理費よりも新品が安いという不可思議さ。
そら恐ろしい。
『しくる』展はそんなナガノさんの2階が会場です。
段ボールと使い道のないトイレットペーパー芯を使った
「現代アートなしくるくん」を展示中。
雨の水曜日はナガノさんも一緒に、
小さなテーブルを囲んで、
わずかな おつまみとビールを片手に、
のーんびりおしゃべり会をしてました。
木曜日も夕刻にワインを開ける腹づもりです。
ナガノさんも修理の手を休めていただきまして、
2階のヘンテコ空間に招いてしまいましょう。
You Tube『ナガノカメラワーク』
NHK奈良放送局「ならナビ」で2010年3月23日放映されました。
奈良市内にあるカメラ修理専門店「ナガノカメラワーク」の紹介。
年に500台もの写真機を修理しているほか、修理講座などの催しも。
ナガノカメラワーク
トイレットペーパー芯とダンボールを使った展示『しくるくん～現代アートに挑戦?!～』のくわしいお知らせ
5*SEASON's Exhibition 開催中～5/31(月)まで
5*SEASONの在廊予定は火水木の1時～6時です。
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