古書喫茶「ちちろ」 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

パステルの定着液が切れたので、
奈良で一番の品揃えという
「アイボリー画材」さんへ行く。
自転車に跨がり、地図を持たずに出かけたら、
いつも通り迷子に。

◆ cinemazoo-アイボリー画材
あった! 定着液とパステルを少し買った。
絵の具の香りがする いい感じのお店。
私が愛用しているパステルはなかったけど、
画材切れで困ったときは ここに来ればなんとかなりそう。
近くに画材屋さんが見つかってホッ。

迷子になったので小腹が空いた~。
自転車でウロウロしていたら、
気になるお店を発見!
古い町家の古書喫茶「ちちろ」さん。
立ち寄ってみることに。

そしたらココ、
映画監督・河瀬直美さん縁の古本屋さんだったのです。

◆ cinemazoo-ブルーベリータルト
「ただいまブルーベリータルトが焼き立てです」
女性のことばに引かれ、いただくことに。
おいしー。コーヒーもおいしー。


タルトをパクつきながら、
気になる本をパラパラめくっていたら、
河瀬直美監督の映画のポスターが目に付いた。
そこに写っている男性・・・
ん? ここの店主らしき人!
そーかそーか、『殯の森』(私は未見)の主演の男性は、
今いるお店の、隣の机にいる方なのか…。
お店の隅に「カンヌ国際映画祭」のパンフレットを発見し、
へぇこれがカンヌのねぇ、と感慨深く眺めてたら、
「2階もありますので、どうぞ」
店主からお声をかけていただいたので、
ミシミシと きしむ町家の階段をあがってみる。

天井の低い日本家屋の2階、なのに開放感があり、
陶器や絵や布小物が“作家ごと”に並んでた。
作る人のための展示空間だと、ピンときたので、
私は仲間を得たとばかりに、
興味深く観たのでありました。
とりわけ、そこが展示のための施設でなく、
民家だったから、我が「五想庵」にも共通してる。
なので“観せ方”に関心がいく。

階下へ戻ったとき、店主の男性へ、
「私、実はこういうことをやっていて…」と
開業間もない「五想庵」の名刺を差し出し、ご挨拶。
すると、店主も名刺をくださった。
「古書喫茶『ちちろ』 うだ しげき」
お名前を頂戴した後、私ったら、
開けたての シャンパンみたいに、
ブワーッと勢い良くお喋りしてしまった。
うださんからも「奈良 よもやま話」を聞けたりして、
ものすごーく心地良い時間を過ごしたのでした。
気が付けば、1時間は話し込んでた。
慌てて自転車で帰宅の途に。

「いい古本屋さんだったな」
そんなことを思って信号待ちをしていたら、
突如として目の前に うださん登場。
「えっ」と驚いていたら、
私のデジカメケースを差し出してくださった。
忘れ物をわざわざ自転車で届けてくださったのだ。
「ありがとうございます! すいません!」
言い終わらないうちに うださんは去っていかれたので、
「また行きますねー」
大声を張り上げた私を、
通行中の人たちが大笑いして見てた。

うださんのお店「ちちろ」では今月から、
第3金曜日の夜に『文学の学校』を催されるらしい。
うださんが小さくなっていく姿を見ながら、
私も参加してみようかな、と思った。
でも読書が苦手なんです、私。
さて、どうしたものか。



「ちちろ」さんの「シュールレアリズム」。
ミシンの上に夏みかんとは!
めちゃくちゃ気に入りました、「ちちろ」さん。


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