なら国際映画祭プレイベント「祈りの時代」を考える |  ◆ R I N G O * H A N

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◆ cinemazoo-プレ燈花会
プチ燈花会。
映画祭のプレイベント会場にて。


「祈り」て何だろう?
うまくいえないけど、ハッキリしているのは
「祈りにお金は必要ない」ということ。

奈良在住の映画作家・河瀬直美さんが提唱され、
着々と準備が進む『なら国際映画祭』、
そのプレイベントに行ってみた。
でも、河瀬監督の作品は観たことがない、
友人らの評は見事に分かれていて、
絶賛する人、「おもしろいと思ったことがない」という人。
私はどうなんだろう?
プレイベントの方はおもしろかった。
共感できる接点が天弧盛り。
以下、私の付箋。

オープニング。
和楽の原点「声明」と
テクノロジーを駆使した映像とのコラボは
「あちら」と「こちら」の融合。まさしく「祈り」。
皮膚で味わう祈りの空間。

河瀬監督、脳科学者の茂木さん、
宗教学の山折さんによるトークセッション。
言葉は、脳に響く。言葉って、強い。

「全ての人が、やがて捨てられる」という山折さん。
全人が、親から生み捨てられ、
やがて親は死に、子を捨てていく、
「人は捨てられる生き物だ」と捉えると、
既成概念にとらわれない別の価値観が生まれる。
私は「人は何かを捨てたとき、何かを得る」と思う。

茂木さんの爆弾。
「商業主義に走った某国の映画賞なんか・・・」
そうなんよ、実は同感。
最近の「受賞報道」はオーバーヒートだよっ。

「奈良は空が広い。こんな都市、世界的にも珍しい」
茂木さん、山折さん、私も同じことを思ってたよ。

河瀬監督の夢。映画祭への情熱。
奈良を舞台にした映画を外国の監督に撮ってもらう案、
どうか実現しますよう、私 祈ります。
屋外や町家での上映会も賛成、
それから一般家庭に出張上映も検討してちょーだい。
例えば、寝たきりの方だって映画を観たいはず。

南アフリカの映画『Izulu Lami』の上映。
奈良での初映画となった本作、
素晴らしいっ! 久しぶりに映画を観て、
ビリビリッと全身が感電してしまった。
本作推薦人の河瀬監督の映画って、
もしかして私好みかも…。観なくては!
できれば映画館で観たいなぁ。

プレイベントは満員の客席で始まった。
なのに、閉幕時には3分の1の寂しさ。
用事があって退席した人もいただろう、
イベントが長かったせいもあっただろう、でも、
はるばる南アフリカからのお客さまもいらしたというのに、
これでは恥ずかしい。礼に欠けてるよ。
チケットを時間制にするなり、会場を分けるなり工夫を。

『なら国際映画祭』、
奈良のひとりひとりがお客さまを おもてなしする
そんな映画祭になるといいね。祈!

「祭りが生まれる前」って、すごく好き。


◆ cinemazoo-県庁前
奈良県庁前の、平凡な道路でさえ愛おしい。
空が、山が、元気だ。


ニーッ なら国際映画祭
2010年秋、第1回映画祭が開催予定!

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