この、身動きもしない３頭の鹿は どうだ！
気のいい俥夫・ぐっさんがポーズをするも微動だにせず。
「いや～これは珍しいショットですねぇ」
奈良を知り尽くした俥夫もびっくり。
某日の奈良。天候、雨のち曇り。
巨匠こと私、悪天候のためクセ毛の頭が爆発しまくり。
大阪から猛犬・でこがやってきた。
ここで注意、ヤツは一応、人の成りをしておる。が、
いつ手を噛まれてもおかしくないほどツッコミが激しく、
まさに猛犬という名にふさわしい。
ちなみに でこはメス、
奈良へは伴侶のオスと共にやってきた。
でこに会うのは、
新宿の某高層ビルで夜会を共にして以来、
１年ぶりに肉眼で見た猛犬は
現在のところ人力車に凝っているという。
奈良へ来るやいなや、
「人力車に乗るで～！」と吠えまくった。
奈良で暮らす私は地元民、
この機会をのがすと人力車に乗ることはないだろう、
猛犬と共に人力車で奈良めぐりとなった。
でこは言う。
「どの人力車に乗るか、人選が肝心なんや！」
東大寺で客を待つ俥夫たちを、
目を皿にして品定めする でこ。
「・・・奈良の人力車は○○が少ない・・・」
でこは京都で２回、北海道で１回、
人力車経験がある強者である。
奈良の人力車事情に不満のようであったが、
ヤツは気立てのいい“ぐっさん”の車を指名した。
人力車で奈良を走ること30分。
「奈良のことはなんでも知っている」という ぐっさんは、
さすがに奈良の見所も、
写真撮影のポイントも熟知しておられる。が、
乗せた客が悪かった！
でこも私も「この世で一番おもろいのは私！」
と、実に主張が激しい人種、
とにかく喋る、ひたすら喋る！
奈良を突っ込みまくったので、
ふたりの話を聞いていた ぐっさんが、
笑い過ぎて車が引けなくなったほどであった。
かんにん～ぐっさん！
「おやかましさん」では ございましたが、
人力車でめぐる奈良も なかなかオツ。ええもんです。
特に、古い町家が残る「ならまち」はおススメ。
自分の家のすぐ側を人力車でめぐってみたら
いつもより高い目線の「ならまち」が見られてヨカッタ。
難点もありますな。貧乏性の私ゆえ
アップダウンの厳しい道を行く ぐっさんが不憫でならず、
途中、人力車を降りて
後ろから押してあげたくて仕方がなかったのです。
こうなってしまうと、
いずれ鹿に乗って奈良めぐりをしたい、
これは 叶わぬ夢となりそうで…。
シカ ジャーンプ！
人力車のえびす屋ぐっさんの写真もありまーす。ぐっさんはええ人、指名してください。
人力車は二人で乗って30分8000円。一時間コースもあります。
私は でこのオゴリで乗りました。でこよ、おおきにぃ～。
猛犬・でこが描いた「変なエイガギャラリー」
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