エビフライがご馳走だった頃 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー




ボーヌちゃんはエビフライです



あーっ! やっぱり!
携帯からブログ更新するのは面倒いっ!
短い文しか書けまへんでした!!!すんません!
今日は久しぶりに楽チンなパソの前から。
ボーヌちゃんのお話。

あれは6歳年下の妹が生まれる前の、
まだ私が4歳頃のこと。
その頃の我が家の生活は裕福ではなく、
食卓に洋食が登場するなんてことは滅多になくて、
実に質素なものでした。そこにある日、
ふわっと衣をまとったエビフライが登場!
サクッ! その歯応えとエビの香りが
なんともいえず美味しくて、嬉しくて、
「おいしい、おいしい! これ好き!
 もっと食べたい、また食べたい」を繰り返し、
幼子の私はエビの尻尾まで平らげた。
あの時の母の嬉しそうな顔ときたら!
当時の私は“好き嫌い大王”だったので、
料理をする母の喜びはたいへんなものでして。

エビフライは私が初めて知った“ごちそう”として、
しっかと記憶に刻まれておりますが、
飽食の今の時代となっては、
エビフライはありふれたメニューとなりました。
食卓に上っても さほど歓喜されることは少ないだろうし、
私自身もエビフライ以外の美味しいものをたくさん覚え、
その姿に舞い上がることはなくなった。
「食べたい」と思うこともあまりなく、
自分で作ることだってほとんどない。
なんせエビの下処理は手間がかかるし、
揚げ物を家で作ると何かと後片付けが面倒だし…。
けど、時折エビフライが
スーパーの総菜コーナーで山積みになっていたり、
洋食屋のウィンドウに
サンプルとして飾られているのを見かけると、
それが“ごちそう”だった時代を懐かしく思う。

献立が今より少なかった時代の“ごちそう”は
今では“ちょこっとした ごちそう”となったけれど、
あの頃は ちょっとしたことで喜べた気がして、
なんだか とっても良き時代に思えてくるのです。
今より もっと食べることを大切にしていたような、
「買う行為」自体も有り難がっていたような。

先日まで京都で行っていた『ちょこっと2』展では、
そんなエビフライの思い出を8枚の絵に託して、
ちょこっと可愛く展示しておりました。
豪華ではないけれど、
「ちょっとした ごちそう」を食べたときの、
ほんわかした気分を味わっていただきたくて、
お料理屋「あいば」さんの2階の8畳間で5日間、
畳の上に居座り、展示の番をしておりましたが、
お招きした私の方が楽しませていただいた感じです。
5日間という短い間の『ちょこっと2』展でしたが、
予想以上のお客さまに遊びに来ていただきました!
本当にありがとうございました!
東京では味わえない和やかな時間を得ることができ、
私ってヤツぁ…ちょこっと恵まれてるなぁと
またまた思い知った次第です。
とはいえ、ちょいと疲れは隠せないのですけども、
気持ちの方はすこぶる元気です。

ちなみにエビフライのボーヌちゃんの名前の由来は
小学校の頃に家族4人で
年に一度か二度ぐらい行ったレストランの名前。
『ボーヌ』という名前の洋食レストランは
エビフライも美味しかったけど、
実はハンバーグが一番 私は好きだったな~。

今でも京都・亀岡の国道沿いに
『ボーヌ』という店は存在しますが、
ただし中華料理屋さんに様変わりしております。
まだ行ったことがないので、
次に京都へ帰ったときは行ってみようかな。


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