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実は未完の『＋α』
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タイトルの由来など私からのコメントも
台風の影響で大雨が降った土曜日の夜のこと、
すんごく素敵な経験をさせていただきました。
7月14日、結婚披露パーティーの席上で
『＋α』という題名の、一枚の絵を
新郎新婦と共同作業で完成させたのです。
これは私がカップルのために描いた絵の中に、
新郎新婦に「何か」を描いてもらい、
その後、私が30分程度で仕上げをして披露する、
という企画で、パーティー散会の折には額装し、
主役のおふたりと並んで
お客さまを見送りさせていただいておりました。
さながら、わが子の晴れ姿を見守る母のように、
ハッピーエンドを眺めていた私。
いい経験でした、
なかなか たいへんだったけど、面白かった。
私がニューカップルのために用意した絵は
「宇宙旅行するカエルさんペア」で、
画面に大きく描いたのは「おおいぬ座」。
８つの星で構成される星座で、
一番大きく輝いているのがシリウス。
シリウスは私が大切に思っているモチーフのひとつで、
これまでにもタロット作品の一枚として描いていますが、
自らのコピー作品に貶めることはなく、
この星は いつも紙上で新しく輝いてくれるのです。
さて、私が用意した宇宙＝絵の中に、
新郎新婦はどんな星を描いてくれるのか。
私の期待はココにあったわけでして、
新郎新婦には事前にこんな話をした。
「星形じゃなくてもいいからね、
丸でも四角でも、食べ物でもいい。
宇宙は広いし、想像を超えた星だってあるから
好きなものを、その時の気分で描いて」
で、ふたりが描いたもの。
新郎＝ハート
新婦＝幾何学模様（本人によると流れ星とのこと）
対照的な「新しい星」に私はニンマリ。
絵は描き手自身を現すというとおり、
対照的なふたりの星。
会社勤務の新郎は 具象のハート形、
私と同じクリエーターの新婦は やはり…
謎めいた抽象的な星になりました。
このカップル、笑えるぐらい対照的な性格なんだけど、
それが うまく噛み合ってるコンビなんですね～。
「新しい星」を描いた位置にしたって
見事に左右対照、見たとたん笑ってしまった。
いや～ナイスカップルだよ、あなた方！
なんて思いながら、描き加えられた絵を持ち、
私は別室に移って、最後の仕上げ。
が、用意された部屋が暗くて、
色の調子がわかりにくかったのが難点、
いつものようにはいかず、描いている私も
「いったいどんな絵になっているんだろ…」
と手探りで黙々と手を動かしつづけていると
「時間ですよ～」と司会者の声で
タイムアウト！ 観念して白い額に入れ、
パーティーのメイン会場へ馳せ参じ、
華々しく披露となったのでした。
新郎新婦とのコラボ作『＋α』、これにて落着！
遠目で見たわが子『＋α』は、
いつもの調子とは また違って、淡い色調に仕上がってた。
これってコラボならではのハプニング、
だからこそ新鮮で、やった意義があるのです。
ハプニングといえば、
私はパステルという画材で描いているので、
新郎新婦には扱いにくかったろうし、
晴れの席の衣装を汚してしまったかもしれない、
のですが、だからこそ面白かった～。たぶん、
新郎も新婦も私と同じセンスでいてくれるだろう、
そんなふうに信じられるのは
『＋α』という小宇宙を共有した同志ゆえの甘えであり、
悦楽共犯した快感ではないだろうか。
そうして、台風一過となった連休中、
清水宏監督の『蜂の巣の子供たち』も観られたし、
こちら5*SEASONは あたふたと
山梨へ3日間の“小トリップ”に出かけます。
ここでも何人かの共犯者と会えるのは確実で、
楽しみなのは間違いないのですが、
気掛かりなのは・・・
週末に出向く予定の新潟での地震災害。
新潟だけでなく、被災地の皆様には
さぞや恐い想いをされたことでしょう、
心からお見舞い申し上げます。
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ウェディングや記念日のための絵を描いています
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