犬だけの展覧会にて |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

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『ドッグアートエクス』の5*SEASON作品
クリックするとカラーに。


開催中の『ドッグアートエクス』展へ。

ギャラリー然とした空間で、
よそ行き顔で鎮座しているわが子を
客観視できた、ヨカッタ。

ここ最近はギャラリーという
非日常的な場所ではなく、
お店という日常の場の展示を良しとしているけど、
あの場で自分の仕事を確認できた気がする、
そういう意味を含めて今回の参加は良かったのでは…と思う。
他の作家さんの力作が並ぶ中で、
自分の作品から放たれるオーラを感じられたことにも、
かなり感動。
実のところ、思うように描けず、
最後の作品には悔いが残ってしまい、
やや意気消沈して会場に出かけた、
けれど、わが子の晴れ姿に和まされた次第。


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会場風景その2 遠くから観たわが子
これもクリックするとカラーに


「犬だけの展覧会」を通じて
つくづく感じたのは犬というモチーフは、
バラエティー色が強く賑やかだ、ということ。
お客さんたちは「あ、チワワ!」「プードルだ!」
「ほら、ボクサーが!」と
まるでギャラリーは動物園のような賑わい、
さながら各作家のコーナーは檻のようだった。

たとえば、チワワとシェパード、これを
犬という ひとつの枠にハメてもいいのだろーか、
というぐらい二種には容姿の差がある。
考えてみたらネズミとキリンほどの違いがあるのになー。
だから悪くいってしまうと
「犬だけの展覧会」とはいえ統一感は乏しい。 けども、
お祭りのような“温度”があるのはオモシロイ。
「犬を描く作家」が「猫を描く作家」より少ないのは
きっと こんなところかもしれない。
「猫だけの展覧会」だと、
動物園のようにはならない。もっとクール。
思うに「チワワ展」とか「プードル展」、
「日本の犬展」等々と範囲をせばめても面白いかもねぇ。

なわけで、数ある犬種のなかから何を描くか、
これも作家の個性なわけで、
私の場合はチワワと日本の雑種。
チワワは飼っていたからという理由の他に、
宇宙小動物のような姿が面白いのだ。
雑種を選んだのは子どもの頃、
もっとも身近にいた犬だから。
最近いなくなった、捨て犬や野良犬って。
いつの間にやら犬はお店で買う商品になった、でも
「うちで飼ってよー」と拾ってきた犬を抱きしめ、
ダダをこねる子どもって、いた方が健全だろう、
とか思ったり。

ともかく、とにかく、私はこれからも
犬も猫も、鳥や虫もカエルもサバンナの野生も、
そうして人間も。 専科を選ばず、
ノベツマクナシ描いていきたい。

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