不都合な真実 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


『HOT-HOT-HOT』
フラスコ温暖中の地球



アル・ゴア元アメリカ副大統領の
「地球危機を訴えるアクション」。
この真摯な姿勢には素直に胸打たれる。
この映画を観ることは
ゴア先生の分かりやすく
ユーモアにとんだ講議を受けることと同じ。
先生の講議は地球を愛する者の目線で語られるから、
地球人なら受講して学ぶのは必見。見るべし。

が、講議で語られる内容は
私にとってはすでに知っていることばかり。
改めて驚いた「真実」は乏しかった。
ひたすらゴア先生の熱意と真心には
心の底から感動したものの、
もっとも驚いたのは、
この「真実」を知らないアメリカ人が多い…いえ、
知らされていなかった、という現実。
けど、これも希望のひとつかもしれない。
ひとつのことに燃えるあがると
恐ろしいほど団結し、直線的に突っ走るアメリカ人、
ここで地球を救うために立ち上がってくれたら、
目に見えて事態は好転するかもしてない。
オスカーを受賞したことも
今後の良い機転になると信じたい。

しかし、アメリカ人は、などといったものの、
実のところ日本だって同じだ。
「自分はやらなくてもいい」
「誰かがやるだろう」「まだ大丈夫」
そんなふうに“地球危機”を
悠長に捉えてる人は少なくない。
私の周りには 私と似た価値観の人間が集まるから、
この映画を観るまでは感じなかっただけ。
けれど、この冬、
日本に「真冬」がこなかった異常さは
多くの人が肌で感じているはず。

ゴア先生の講議が終わって最後の最後、
「あなたにできること」がタイトルロールで
次々と文字によって告げられる。
この部分が これからは もっとも大事なわけで、
ひとりひとりが「地球を守る」という意識をもち、
日常を生きる時代になったのだ。

ゴア先生の講議については続編希望。
パート2はぜひとも「私たちの役割」を
先生のユーモアと情熱で説いてほしい。


★★★★☆☆☆ 7点満点で4点
私としては物足りない「真実」ではあったけれど、
ゴア先生の講議は素晴らしい、
この人が“あの年”に米大統領になっていたら、
地球は今とは別の方向を進んでいただろうに。
観るべき映画。人類の宿題がここに!

戦争なんかやってる場合や ないっちゅうねん!
と、こちらは湾岸戦争以来 ずっとずっと思ってる。

~2007.2. TOHOシネマズ六本木にて観賞~

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