奈良に倣う |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

ならにならう⋯シャレよ、シャレシャレ

碧地
NARA

『旅・街』というテーマを
新たに作ってしまった。
いったいどうなる 我がブログ『cinemazoo』。
でも、ま、「どんな映画よりも
私の日常の方が面白い」が私の信条ですから、
旅も街も、cinemaという動物園に
すっぽり おさまるテーマではある。
しかし、あまりにドラマチックな日常も困るけどねぇ。

さて、ともかく『旅・街』の最初のお話は、
ここ2年余ずっと入れ込んでいる奈良。
先週の上方ツアーの最終日に訪れた大和路は、
盛大な晴天の元、またしても麗しく。

関西の子はたいてい、小学校のバス旅行で
奈良には行くことになっているけれど、
当日 私は熱を出して寝込んだため不参加となり、
だから奈良については まだまだ初々しい新参者だ。

不思議なことに、この地を訪れるといつも、
人間以外の“気配”を感じる。
何かがいる、そうに違いない、と、
納得せざるをえない強さがこの土地にはあって、
それはたぶん、生命力かもしれない。
地球という生き物の星が、
そもそも持っている「生きよう」という気。

気は奈良の大地から沸き上がってくる。
先日の二度目の奈良訪問では、特に強く感じる。
なんといっても東大寺を中心とした、
奈良公園の辺りなど、足元や遠方の緑から、
ムゥ~~と“妖し気”が沸いているのが分かる。
もしかしたら、もしかして、笑われるかもしれないけど、
地球の生命力とか、気などと言っている不確かな それって、
私たちが神様と呼んでいるものではないだろうか?

世界最大の木造建築・東大寺の創建は8世紀という。
千年よりも遥かな過去に、
とんでもない物をよくぞ造られたものだ、
しかも釘なし、ボンドもなしで。
そんな雄源な佇まいを私が初めて視野におさめた時、
なんと 威風堂堂たる! と目を丸くした。
あんなにも威厳があり、おだやかな空間は
現代建築でお目にかかったことがない。
威圧感をくれる建物なら東京にはたくさんあるけれど、
だから東大寺を抱いている奈良の地を
神がかりだ、妖し気だと
ここで“世迷い ごたく”を並べたくもなる。

東大寺を日本の文化の発信地として、
多くの先人が影響を与えられたことについても
素直に平伏し共感する。
といっても、東大寺も火災にあっていて、
現存の建物は江戸時代に修復され、
間口が三分の二に縮小されたという。
元祖・東大寺は もっとアッパレパレだったのか、
すごい。やはり、奈良の土にはオーラあり!







●東大寺