K-1 WORLD MAX 開幕戦 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

コロシアム


K-1 5/4の会場となった有明コロシアム。
すり鉢状の空間が激情をそそる。
会場に1歩踏み入ったとたん、
ローマのコロッセオを思い出した。


コロシアムというと映画では
ラッセル・クロウ主演の『グラディエーター』を思い出す。
あれはCGで再現された偽りの世界だったけれど、
迫力や臨場感や演技とは思えぬ格闘場面が素晴らしかった、
素晴らしかったけど、
注意しないといけないのは映画は誇張の世界、
実際の格闘技の試合は、もっと静かで、もっと無気味だ。

人気の格闘技、K-1というものを、
テレビ観戦を含めて今まで観たことがなかったあたしが、
K-1関係者だという友人の配慮で、
昨日の開幕戦を観るチャンスに恵まれた (タダね)。
チケットを会場入口で受け取ってびっくり!
アリーナ席って25,000円もする! ひぇ~。
映画なら25回も観られるやんか、
サービスデーなどの1,000円計算だけど。
今後、自分の財布で K-1へ行くことはないだろう。

あたしと友人の指定席は前から6列目。
周りの席を、美形♂目当てのファンクラブ♀会員と、
K-1関係者が占めるというマニアゾーンで、
リングもよく見える好位置。熱烈 K-1ファンなら
咽から手が出るほど欲しい、そんなスペシャル席。
最前列には関根勤さんや出川(敬称略)や、
人気選手のKIDが登場した際には、
お姉さんの山本美憂さんの姿も見えた。
芸能人やらテレビ中継やら、音楽やら証明やら映像やら、
とにかくキラキラ、リングもキラキラ、
会場はまるっきりのエンターテイメント・ゾーン。
でも豪華というより厚化粧の女の人みたいにケバく、
ちょっと尻込みしてしまった。

とはいうものの、本戦が始まると、やっぱり面白い。
ピシッ、パシッ! 汗が跳び、拳がはじけ、
人間の肉体と肉体がぶつかり合う音に 聞き耳をたてる。
蹴る、殴る、という喧嘩上等格闘技。無気味な音。
3分間という時間を、あんなに長く感じるなんて!
カップヌードルの3分が待てないのと、わけが違う、
テレビでボクシングの試合を観ていたときも、
あっという間に感じられたのに、不思議だ。
しかもボクシングの試合は これまでに
何度も観に行ったことがあるのに、
K-1 で感じた“3分の長さ”は、いったいなんなのだろう。
至近距離の観戦は初めてだったし、
筋肉の動きや音があまりにリアルで、
特にジッと見入ってしまったせいかもしれない。

しかし、疲れる、K-1観戦って。
3ラウンドという短い試合が次々に繰り出されるので、
気疲れしてしまう。各試合の前に流れる大音量の音楽や
リングアナウンスの繰り返しにも飽きるし。
それに、試合そのものより
♂の おっかけに懸命な♀の大群にもぐったり。
黄色い声にも疲れるし。試合はそっちのけで
選手の写真を携帯で撮りまくっている様子には
なんだか選手が気の毒にもなってくる。
つくづく日本人って観客のエチケットレベル、低すぎ。
試合中も平気で携帯で話してる人いっぱいだった、涙。
ちなみに一緒に観た友だちは携帯を6個持ってるって!
それも問題だと激怒した あたし。

肝心の試合の方で印象に残っているのが、
モンゴルの選手のタフさ、
昨年チャンピオンというタイの選手の柔軟性、
山本KIDの見事なカウンターKO負け。
KIDの負けっぷりは、あそこまできれいに決められたら、
かえってスッキリと気分がいいんじゃないだろうか、
それに一番人気の魔裟人より、あたしはKIDの方が好みだ。

それから、なんと試合が中継されていたTVには、
あたしの間抜けな顔が何度もアップで写っていたらしく、
京都の両親や妹夫婦は やんややんやの大騒ぎだったとか。
しかも、関根勤さんの ちょっと離れた後ろの席にいたせいで、
関根さんが写ると あたしの動向も画面の端に写っていたらしく、
あたしの身内にすると K-1よりも
あたしの動きを観ている方が何倍も面白かったそう。
なんせトイレに行ったり、お茶をグビグビ飲んでるところまで、
すっぱりと写ってたそうで‥‥
そんなこととはつゆ知らず、あたしは♂に群がる♀に負けまいと、
選手に向かって懸命に拍手を贈っていたのだが、その姿を、
「おもいっきり K-1を楽しんでいる客」として、
全国に映像配信されてしまったなんて。
でも、それはたぶん、
映画より K-1よりも面白い『人間ドキュメント』かもしれない。

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相方・でこへ向けてカウントダウン
わん! つー! すりー ふぉー! ふぁいぶ!
しっくす! せぶん! えいと!
ないん・・・・!
あ、おきたっ! なんと、たちあがりました!
不死身です! でこの猛犬ぶり健在!
マット(病床)に沈んでも ただでは起きません!
あ、ここでゴングです! カンカンカンカンカンカン☆

●もうしばらく休憩の相方・でこのブログ