『タンポポ』にみる母親像 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー



『ガッチャマン』の総裁Xと違うえ、
病に伏して水分を流出しすぎた相方・でこの現状。
早よ、治ってや~こぶちゃんは ええ子にして
でこのお越しを心待ちにしてるえ~。


伊丹監督が他界され、もう何年になるのか。
最近のニュースで、
邦画の興業成績が好調だと知ったけれど
そこに伊丹作品がないという事実を、
ふとしたことで思い出し、久々に淋しさを味わった。
世相と人情を繋いだニッポン印の大衆作品、
そんな映画を観てみたいなぁ。
時代劇も純愛もアクションも小劇場風もいいねんけど、
できれば、糞詰まりの財界、政界に風穴を開けるべく、
熟年の味で皮肉り、
そしてタイミング良く物語ってみてはどうか。

伊丹監督のことを思い出させてくれたのは、
病で撃沈している相方の でこ。
早よ治るよう、おとなしく寝てればいいものを、
「寝てられるかっ!」とアホみたいに起きあがり、
別に書かんでもええのに
必死にブログを書いている姿が、
伊丹監督の『タンポポ』を思い出させた。

映画を観た人は、きっとご記憶でござろう、
病に伏していた母親が、
死ぬ間際にスクッと寝床から抜け出し、
家族の分の食事をダダダダダッと作り、
その後バタッと死に絶えた、あの衝撃の場面。
母親は心配で心配で たまらんのだろう、
残していく家族の身の上と、
どうしようもない亭主のこと。

このどうしようもない亭主、
これがあたしに似てるような気がする。
「なぁなぁ、おかーちゃん、まだ しんどいの?
 もしも、おかーちゃんが居んようになったら
 あたし、どーしたらええの?
 うえーん、お腹空いた~~」

「ガタガタ うるさいんじゃっ!
 ほれっ! ネタ置いとくでっ」

 by でこ

「わ~いわ~い♪
 でこちゃんは危ない人を描くの、うまいなぁ。
 あたし、明日はアッサリと和食がええわ」
 by こぶ

あたしは、しっぽりと思う。
伊丹監督の『タンポポ』は確かに一本の名作、
国境を超えて愛されているのも理解できるが、
実はあたし、ラーメンが そんなに好きではないのだ。
並んでラーメンを食べてる人たちを、
あたしは「あんたらってヒマなん?」と切り捨てる。
そこで、伊丹作品を懐かしんでいる今、
できれば、日本人の多くがウンチクを持っているであろう
カレーをテーマに、誰か一本 作ってくれまいか。
おそらく‥‥相方のでこも、
あいつなりの「カレーうんちく」を持っているはず。
病をおして、ツッコんでいるコテコテの浪花魂、
見事に映画化できる見上げたヤツぁ、いまへんかぁ~?


●危ない人を描くのが上手い相方・でこのブログ