唐招提寺バーチャル映像 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

三月頃の実家の裏風景。
すぐそこに見える山肌の春は若く、野原だけは緑萌え。
蒼い色を使って描くことを好むわけは、
ぬけぬけいってしまうと
東山魁夷画伯の障壁画に焦がれたのが はじまり。
であるが、まったくもって画伯の霞みにも及ばない。


映画の話題ではないけど、
映像という意味で ひとつオススメを。
昨日もふれた『唐招提寺展』、
会場では奈良の 唐招提寺内を
CGバーチャル映像でじっくり拝観することが出来ます。
時間にして15分程度の短いものですが、
臨場感たっぷり、画質もクリア~で、
あたしは感動のあまり2回続けて観たもんね。
↓詳しくはこちら
http://www.tbs.co.jp/p-guide/daiji/daiji/06.html

特に東山画伯の大作が並ぶ御影堂の映像は、
かの唐招提寺を拝観しても
御目通りすることは叶わないアングルの連続で、
その厳かな佇まいと美しさには目を見張るばかり。
もちろん展覧会でも
東山画伯の障壁画は全点展示され、
見どころのひとつとなっておりますが、
そこは限りある観賞のための空間、
御影堂の全体像や荘厳な空気までは創れない。
想えば彼の地は演出などという
創意工夫のみで成立している場ではないのだから。

といっても東山画伯の障壁画は見応え充分。
有り難いことに、これまでの唐招提寺一般公開では
閉ざされていた作品をも展示されているので、
かなり有意義な時間が過ごせるはず。
あたしが憧れてやまなかった蒼い連作『濤声』も
前に唐招提寺で実際に観たときと同じ感激があり、
まったく息をのむしかない素晴らしさ。
ただ鑑真和尚像に感化された東山画伯が
御寺のために丹精込めて描かれた情念が消えてしまった、
でも これは致し方ないことで‥‥
それ以上に、鑑真和尚の故郷である
中国の風景を墨絵で描かれた作に、
まるで 佇む体に風が駆け抜けたかのような、
そして鑑真和尚像の内側へと、
溶け入ったかのような清々しい感覚を得た。
唐招提寺の御影堂では、ふだん鑑真和尚像その御方のみ、
その作と向き合うことが可能で、
一般拝観者は立ち入ることは出来ないそうです。

展覧会は3月まで上野で公開中、
最初で最後のこの機会、ぜひ お出かけあれ。
●唐招提寺展(入場割引券がサイト内にあります)
http://www.tbs.co.jp/p-guide/daiji/index-j.html

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今日の相方へのツッコミ
でこが起き上がってるっ!
病み上がり一発目は、やっぱりオッサンか!
オッサン描いてパワー全開、怒り心頭、胃腸快調!
これでスッポンの血ぃとか飲んだら、
暴れ馬になりそうやなーくわばらくわばら。
フフン あたしも負けんよう、腹筋 鍛えとくでー。

●相方・でこのブログ