ヴァンサン・カッセルは幅広スター |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

『オーシャンズ12』のヴァンサン。
白のスーツにストライプの幅広ネクタイが鮮やか。
キザでインテリでプライドが高い“おフランス貴族”を名演。


『オーシャンズ12』で嬉しかったのが、
英語を喋るヴァンヴァンを観られたこと。
英語版ヴァンヴァンは『エリザベス』の、
公爵か伯爵か、なんだか忘れたけど、
とにかく“変な貴族”を演じて以来。
いえ、正確にはアニメ『シュレック』で
ヴァンヴァンは吹き替えにチャレンジしているから、
それ以来というべきなのに、これがアータ、
あたしときたら『シュレック』を観ていながら、
ヴァンヴァンの声の出演に気付かなかったという有り様で、
しばらく後に、雑誌か何かで事実を知って、がっくり。
英語だったから、声のトーンが変わって、
分からなかったのかもしれないが、ようするに
あたしは あまり熱烈なファンではないのだろう。
とにもかくにも、久しぶりに『~12』で、
英語を喋るヴァンヴァンと対面して
あたしが感じたことは、
「言語が変わると印象も変わる」ということ。

『~12』でヴァンヴァンは
フランス語も少し話しているから、
“いつものヴァンヴァン”と“よそいきのヴァンヴァン”、
2つのヴァンヴァンを比べることが出来る。
フランス語を話す“いつものヴァンヴァン”は、
あたしの日常では滅多に耳にすることがない
フランス語のセリフが、
まるでラプソディーでも聴いているかのようで、
そこには異文化と出会えた喜びがある。なので、
ヴァンヴァンは遠い国の、なかなかお目にかかれない
フランスの大スターなんだと実感した。

英語を話す“よそいきのヴァンヴァン”は、
日本に暮らしているあたしでさえも、
歌や街の看板やインターネットや雑誌やラジオなど、
毎日なんらかの形で目に付いたり、耳にする、
もっとも近しい外国語のせいだろう、
大スターのヴァンヴァンに親しみを覚えた。
それと英語って、フランス語に比べると、
語感がはっきりしているから、
意思の“強弱”を伝えやすい言語だと感じられ、
ヴァンヴァンの会話も端切れが良く、何か新鮮だった。
ただし映画のヴァンヴァンの英語は、
フランス語訛りだったように あたしは思うけど、
あれはヴァンヴァンの“地”なのか、それとも、
「キザっちい感じ」を出すために、
わざとフランス語訛りにしたのか…?
まだまだヴァンヴァンは奥が深い、流石の飽き症のあたしも、
当分は このフランス俳優への思い入れは褪せそうもない。

それにしても母国語以外の言語が話せるというのは、
やはり役者として幅が出来てよいですな。
考えてみるとヴァンヴァンのヨメ・モニカは
最低でもイタリア語、フランス語、英語の
3か国語を使い分けているわけで、
ダンナより さらに幅広ということになる。
日本国内では、笑いをとれる関西弁が話すことが、
俳優としては“特技のひとつ”だといわれているそう。
関西弁に限らず、標準語以外に話せる方言があるのは
演じる人間にとっては強みだろうと思う。いやいや、
俳優という職業だけでなく、
「標準」以外の言語を身に付けるということは、
その地域の文化を理解することになって よろしい。
だから、今後いよいよ、日本においては地方の時代へ、
方言は遺産として後世へ伝承すべきであり、
世界的にいうと日本という島国に住んでいる人間も、
日本語以外の言語を学ぶことは必然となる時代。
あたしもフランス語がペラペラだったら、
ヴァンヴァンのことを もっと知ることができる、
勉強するか? フランス語を? うー。。。

話をヴァンヴァンにもどすと、
幅広い役者であるヴァンヴァンがヨメのモニカと共演した
『スパイ・バウンド』が もうすぐ公開される。
これは楽しみ!
スパイとは命がけで機密情報を探り、
時には役者にもならなければならない、いわば「極限の俳優」、
ヴァンヴァンとモニカの幅広い引き出しから、
どんな演技が飛び出すか期待したい。
それにしても、日本ではヨメの扱いは派手なのに、
ダンナのヴァンヴァンは地味で地味で…
はぁ、日本人女性にはウケない容姿だから仕方ないか、
ペ様とはまったく違うタイプやもんね。
それに、日本で人気が出るのは嬉しくない、
演者として下降線をたどりそうで‥‥。

最後に『シュレック』について、
ヴァンヴァンは、あの憎たらしい王様役だったのかなぁ、
こちらも いずれチェックしなければ!

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相方へのツッコミ本日ぶん
でこがデューク更家を描いてる、そっくり!
モナコに住んでるそうで、
身のこなしも日本人離れしてるオッサンやけど、
あたしの好きなキャラではないなぁ。
関西の出らしいけど、
いわゆる“東京のノリ”の人やな、あのひと。

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