「長期優良住宅(高耐震)になると窓を小さくしないといけないんですか?」

 

オープンハウスをしていて一番多い質問です 苦笑

 

 

答えは大きく、大きく、大きく、大きく「NO!!!!!!!」

 

 

窓は基本的に部屋に必要で、納戸やトイレや浴室など

 

長い時間過ごすところではない場所には必要ありません。

 

また、建物の用途によって部屋面積に対して、どのくらいの窓の大きさが必要か

 

決まっています。

 

 

耐震壁は基本的に幅60センチ以上で横架材間(梁や土台の間など)に

 

構造用合板や筋かいを設置した壁のことで窓がある部分は耐震壁になりません。

 

 

 

そして、耐震等級とは単純に耐震壁が多いか、少ないかにかかっています。

 

 

 

ということは?

 

 

想像してください。

 

まったく同じ間取りで、

 

窓が少なくて耐力壁が10か所ある家と

 

窓がたくさんあって耐力壁が5カ所の家ではどちらが地震に強いですか?

 

 

当然に耐力壁が多いほうが強いですよね。

 

 

 

「え?それなら耐力壁が多いほど高耐震になるんだから間違ってないじゃん」

 

と思うかもしれませんが話の切り口が違うんです。

 

 

 

確かに耐力壁が多いほうが高耐震になりますが、

 

「高耐震にするために窓を小さくする必要がある」

 

というのはまったく別の意味なんです。

 

 

 

同じ間取りで耐力壁が多いほうが高耐震になる

 

すなわち

 

同じ間取りでも窓を少なくすれば計算上の耐力壁が増える

 

 

これを言い換えると、、、、

 

 

欲しいところに窓をとって普通に計算すれば耐震等級2だけど、

 

「わざと」窓の数を減らすことで耐力壁が増えて計算上、耐震等級3に「できる」

 

ということ。

 

なんの工夫もせずに計算上、耐震性能を上げることができます。

 

 

 

しかるべきところに窓をとったうえで耐震等級3にするのと

 

安易に窓を減らして計算上、耐震等級3にすることは同じじゃありません。

 

 

 

これは断熱性能に関しても同じことが言えて、

 

計算に使う数値は窓よりも壁のほうが断熱性が高い数値を採用します。

 

なので、窓が少ない=計算上は断熱性能も上がります。

 

 

 

長期優良住宅認定をとることは固定資産税の減免期間や地震保険の割引など

 

さまざまなところで恩恵を受けることができます。

 

 

 

実際の快適性や安全性などよりもその恩恵にあずかることだけを目的とするのか、

 

快適性も安全性も恩恵もすべて満足することを目的とするのか

 

 

 

選ぶ住宅会社によってすごく変わりますよん。

 

 

 

弊社はもちろん後者

 

私の設計する家はたっぷりと窓をとって明るく開放的で、

 

大工の技術・経験と構造計算の良いとこどりで安全性もばっちりな

 

家づくりをしています。