待ちに待った雪が降りましたのでアルパインクルーザー1000レザーで

 

雪山に挑戦してきました。

 

 

しかも、わざと、てんくらCの荒天を狙って大山へ

 

 

目的は3つ

 

①12本爪セミワンタッチアイゼンの使用感

 

②アルパインクルーザー1000レザーがどこまで寒さに耐えられるか

 

③今持ってる服装でどこまで寒さに耐えられるか。

 

 

 

ワタクシ、仕事でも趣味でも行動の基準になるバロメーターを必ず作ります。

 

 

冬山登山は大げさではなく命がかかります。

 

晴天の暖かい日ではバロメーターになりにくいので荒天を選びました。

 

 

「百名山の雪山に初挑戦するのに荒天はアカンやろー!」

 

と、おしかりを受けるかもしれないのですが、

 

これは私がスキー歴30年ということが大きく関係しています。

 

 

国内外含めて2000m以上の山で滑ることは幾度となく、、、

 

車の軽油が凍ってしまう環境で滑ることもしばしば、、、

 

 

それから、雪質の変化で敏感に気温が急激に下がったりする変化を感じたり、

 

雪の積もり方のビミョーな違いで雪の下に何かがあるかもしれないことを

 

見つけたりすることに慣れていること。

 

 

また、天候によって雪面が見えやすい天気と、

 

そうでない天気があることを良く知ってること。

 

高速で滑っていて視界が悪くて雪面との距離感がバグっても所詮はゲレンデ内、

 

どうとでもなりますが雪山だと雪面との距離感がわからないと危険

 

変に薄暗いときのほうが見にくいことありますよね。

 

 

などなど、過信はしていませんがストックの使い方含めて

 

雪にはよく慣れていることもあって、いつでも撤退をするつもりで挑みました。

 

 

事前の下調べて冬の大山は警戒マックスだと改めて知ります 汗

 

冬山登山10訓

 

YouTubeを見ていても、良くホワイトアウトしているようです。

 

 

てんくらの予報では風速20メートル近くが吹く予報

 

こりゃ、雲の動きに最警戒!少しでも雪雲が来たら撤退

 

そう心に決めます。

 

 

周りの山はまだ緑

 

4合目あたりから雪が深くなりはじめ、5合目につくころには深々と、、、

 

 

雪は深いですが、気温はそんなに低くなく、おそらく0度から大きく下がってない感じ

 

アルパインクルーザーはというと、全然寒くありません。

 

あ、靴下はモンベルの冬用を履いてました。

 

 

そして12本アイゼンはというと、

 

めっちゃ効きますやん!

 

ナニコレ!

 

 

今まで10本爪の軽アイゼンを使ってましたが雲泥の差です!

 

雪にがっちり食い込んでいて、そのまま体を倒しても耐えれるくらい

 

マイケルジャクソンのスムースクリミナルのダンスできるで!笑

 

 

ただ、爪が長く鋭いので、自分で自分の足を蹴っちゃったり、

 

雪でつののめったりしますので慣れが必要ですね 

 

早速、ゲイタ―に穴が開きました 笑

 

 

7~8合目からいよいよ本格的に冬の大山が牙をむきました

 

 

見事なエビのしっぽ

 

八合目からはもう暴風も暴風

 

スキーではこれほどの風を受けたことありません。

 

風が強くなるとリフトが止まるので、

 

ここまでの風は経験することがなかったのでしょうね。

 

 

生まれて初めて風で体がガンガン押され、引かれしました 苦笑

 

普通に立ってるだけで押されて倒れそうになるわ、

 

登ってると後ろから風が吹いて楽に登れるわでビックリ!

 

 

この時、「もし、、」を想像してゾッとしてたんですが、、、、

 

 

慣れない雪道で疲れてきて暴風の中で立ち止まって休憩してるときに

 

「あー、、、こうやって疲れて、止まって、そのあいだに体温が奪われて

 

動けなくなっていくのね」

 

と感じて、できるだけ休憩せずに歩きました。

 

 

暴風に加えて完全なホワイトアウトで、木道がギリギリ見えてたからよかったけど

 

分岐点や木道の上がり下りポイントをしっかりと記憶

 

 

アルパインクルーザーはというと、、、

 

寒くないんですねー

 

 

服装的には

 

ミレーのアミアミ

 

Tシャツ

 

ユニクロ長袖Tシャツ

 

ユニクロフリース

 

スキーのミドルジャケット

 

下はズボンの下にCWXを履いてただけ

 

顔には目出し帽

 

 

服装的にもこれで何ともありませんでした。

 

長野や北海道のスキー場のキンキンに冷えてるときのほうがはるかに寒い。

 

競技練習の時に着る体にピタッとつくワンピースってただの布切れで

 

断熱性能なんてゼロなんです。

 

それと競技用のブーツは快適性なんかありませんから寒い!

 

でも足が凍傷になるなんてことはないわけで、

 

その寒さを今回の撤退のバロメーターに設定してました。

 

 

ちなみにポールにバシバシと体をぶつけて通過していきますが、

 

あれってポールで思いっきり殴られてるのと同じなので

 

パットが入ってないところでポールに当たると激痛だし、

 

突っ込みすぎてヘルメットでぶつかるとクラクラします 笑

 

 

 

気温は低くなくても風が風速20mほどの予報だったので体感はかなり低いはず

 

それでも全く寒くなかったので、アルパインクルーザーなかなか使えそう

 

 

山頂はこの通り

 

避難小屋はバキバキでございます 笑

 

山頂についた時点でワタクシの足も筋肉痛でバキバキでございます 笑

 

アイゼンの前爪中心で使ってるとふくらはぎがもう使い物になりません 笑

 

 

避難小屋の中で、初心者用の靴で来ていた人たちが

 

「足が冷たい!寒い!」と言っているのを聞いて

 

やっぱりアルパインクルーザー1000はだいぶん違うんだなと実感

 

ぜんぜん寒くなったです。

 

残雪期までしか行けないとはなってるけど、全然いけました。

 

休憩していてもぜんぜん足も冷えてこず、

 

もしもの時も足の甲にホッカイロを貼っておけば

 

本気の厳冬期でもぜんぜん行けそうな感じ

 

今度試してみます。

 

 

服装的にも体感温度的にはホント快適に過ごせました。

 

今度はワークマンのウェアで試してみよう。

 

 

今年の目標は残雪期の西穂高

 

 

厳冬期の大山や石鎚山や伊吹山とかで修行してチャレンジしてみよう!

 

 

ただし、ほんと、命がかかってるので無理はしませんし、準備も万端にしていきます

 

今回も、もしも遭難したときのために大量の食糧に

 

大量のホッカイロと、

 

ビバークの準備を持って行ってました。

 

おかげでめっちゃ重かった 笑

 

 

チャレンジはするけど、無理はせず、いつでも撤退するつもりで挑みます。

 

今回も、木道がかろうじて見えていたし、

 

たくさんの人が歩いていたから行けたけど、

 

もし周りにまったく人がいなかったら8合目のホワイトアウトの時点で

 

撤退してます。

 

 

雪山の初めての百名山

 

想像していたより体感温度としては暖かかったけど、

 

警戒しすぎて足に力が入りすぎで山を下りた後はヒヨコのような歩き方でした 笑

 

アルパインクルーザー1000レザーは少々の雪山でもしっかり使えそうですよ。