〝バカボン発見〟 | 好文舎日乗

好文舎日乗

本と学び、そして人をこよなく愛する好文舎主人が「心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつ」けた徒然日録。

かつての同僚とM市内での食事を終え、僕の車で某私立高校前を通過中、バスから降りるバカボンを発見。これにはふたりとも驚いた。運転手付きの車はどうしたのだろうか? タクシーに乗る金も無いのか? 名古屋の伯父さんからも見放され、教職員の心もすでに離れてしまっているという。先の衆院選ではMTVからも声がかからず、恒例の迷解説を聞くこともできなかった。諸行無常。栄枯盛衰。バス利用者となったのを機に〝庶民の心〟を学ぶべきである。

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数多くの生徒の進路妨害を指揮し、瀕死の経営状態の併設大学へ無理矢理進学させたバカボン。「傷が癒えるのに2年かかりました。ようやく癒えたと思ったら、学生募集の停止、数年後の閉鎖。バカにしてますよ。新たな傷ができました」と電話をくれた教え子もいる。あるベテラン高校教員が語ってくれた。

「彼は今でこそ僕の上司だけど、教え子なんだ。高校時代は成績も振るわず、性格にも問題があった。到底人の上に立つ器ではないんだよ。彼がT大学へ推薦で進学する際も、彼より遙かに優秀な子がT大への進学を希望していたんだ。でも、まさか経営者の息子を落とすわけにはいかないからねぇ。推薦会議で仕方なく彼を選んだんだ。似非研究者となって戻って来たときに久し振りに会ったんだけど、〝根拠の無い自信の塊〟になっていたのには、やっぱりなと思ったね。大学・大学院での勉強は彼の人格を全く鍛えなかった。親父さんが亡くなって彼がこっちの責任者になった時、早晩名古屋に潰されると覚悟はしていたけれども、予想より早かったな……。高校に飛び火するんじゃないかと心配だ」

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彼の進路妨害の歴史は高3から始まっていたようである。

善良な教職員の方々には同情を禁じ得ないが、これで生徒たちから新たな犠牲者を出さずにすむ。「倒産もまた社会奉仕」である。