午後3時頃、教育学部志望のA君から「今、B大学を出て帰路に就きました」とのメール。先日、「B大のオープンキャンパスにだけ行ってないんです」と言うので、「大学に電話をして事情を話し、『是非見学したいのですが』と言えば、教職員がきっと応対してくれるはずだから」とアドバイスしたら、早速行動に移したようだ。感心な子である。在学生と高校生でごった返えすオープンキャンパスで、シナリオや打ち合わせ通りに行動する学生たちを見たり、質問したりするよりも、平日に訪れて、学食やサークルの部室などでマニュアルにない質問をぶつけた方が大学や学生の〝本当の姿〟を知ることができるのである。
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「学生の方と話をする機会はありませんでしたが、職員の方が丁寧に対応してくださったので、聞きたいことは大体聞け」たという。大学に電話した時は「案内図をお渡ししますので、独りで回って下さい」みたいなことを言われたと不安がっていたが、今時そんな不親切な大学はないだろう。職員、教授はもちろんのこと、中には学科長が直々に出てきて、たった1人の学生を案内してくれるようなこともあるのだ。
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「過去問なんですが、著作権の問題でもらえませんでしたが、去年の文章は全文書き写してきました」とあった。意欲的でよろしい。そして、何よりも嬉しかったのは、末尾の「3つしか大学巡りをしていませんが、やはり行かなくてはわからないものがありました。大学を比較することが大切だと思いました」という部分である。2年生諸君、先輩の言葉を銘記すべし。