エスプレッソマシーンを購入してよりおいしくて楽しいコーヒーライフを満喫している。何だかもうペーパーフィルターにはもう戻れない感じww
さて、デディカEC680はポルタフィルターに増幅弁が標準でついているが、どこのサイトを見ても評判が悪い。中には、あんなものはエスプレッソですらない、とまで言い切っている人もいる。そんなに悪いか?
増幅弁はピンホールのようなところからコーヒーが水鉄砲のように吹き出すことによって泡ができる機構だと説明しているけど、それだけのことだろうか。
いや圧力かかってるよね?この圧力がコーヒーの抽出に関係しないわけがない。ただ単に水鉄砲機能だけの話ではないはず。ボトムレスでは「ダダ漏れ」の、まあある意味では「正しい状態」でコーヒーが下に落ちるけど、増幅弁があるとそこで圧力がかかるから、さらにコーヒーを余すところなく抽出できるような気がする(素人の憶測w)。
でも、自分で淹れてみた感想では「そんなに悪くないよね?」っていうか、むしろ増幅弁ありで淹れたほうがおいしい、まである。
そんなに悪くないと感じたのは、多分コーヒーの挽目がエスプレッソの条件に合っていない粗い挽目だからだと思う。エスプレッソ用に高品位で極細挽きにできるグラインダーを持っている人なら、コーヒーをバスケットに詰めた段階でそのコーヒー自体による圧力によってトロトロのおいしいエスプレッソが淹れられるけれど、私が持ってるグラインダーではエスプレッソ用に正しく挽けてないので挽目が粗過ぎて水っぽいのしかできないから増幅弁を途中に噛ましてちょうどいいぐらいではないかと思う。デディカを買ったときにお試しで買ったカフェポッドもおそらく増幅弁に対応した挽目のコーヒ粉がパックされてるんじゃないだろうか(憶測w)
だから、初心者というか高品位に挽けるグラインダーを持ってない一般家庭ではむしろ増幅弁ありのほうが「それなりに」手軽においしいエスプレッソを淹れられるのではないか。
プロのバリスタに「増幅弁はダメ」と言われて、言われるがままに高価なボトムレスフィルターを買わされたけど、全然クレマが出ない。豆が悪いからだというが自家焙煎の煎りたてでペーパーで淹れるとめっちゃ膨らむので、豆が原因とは考えにくい。
増幅弁で淹れたものは偽クレマだと言うけど、見た感じきめ細かいし単なる空気の泡とは思えない。量は少ないながらもクレマはちゃんと出ていると思う。おそらく増幅弁による圧力で、少ないコーヒーというか挽目の粗いコーヒーでも効率的に抽出できているからではないのか(素人の憶測w)。
まあ、エスプレッソ用にちゃんと挽けるグラインダーを持っているプロなら増幅弁ありのポルタフィルターではむしろ不具合が出るだろうし、あんなまがい物は話にならないという扱いでいいんだろうけど、エスプレッソ用にちゃんと挽けるグラインダーを持ってないド素人衆の私からしたら、増幅弁も悪くないよねと素朴に思う。
ただ、いくら家庭向けとはいえ、それならちゃんと細く挽ける家庭用のグラインダーで挽いたコーヒーを前提とした商品を出せばいいだけじゃん。何でそんな中途半端なものをつくるんだろうか、というのはまあ擁護できない部分ではあるw だって、みんなわざわざマシーンを買って淹れてみようと思うのは本格的なものにも挑戦したいからこそなのに、適当な豆でも「それなりに」淹れられますというのは、どこかピントが狂ってるとしか思えない。たまたま私が使ってるグラインダー(結構お高いみるっこですが)では最小にしても挽目が粗いので増幅弁ありのほうが合っていたというだけ。
とりあえず、当面はデディカにもともとついていた増幅弁ありのポルタフィルターで淹れるつもり。家庭用でも細く挽けるグラインダーは今別途注文してるけど何せ相手が中国(製品自体はスイス製だったか、でもつくってるのは中国なので。最近そういうの多いよなぁ)なのでいつ届くかわからない。多分秋ごろかなぁ。それもまた使ってみないと何とも言えないけども、そのときにボトムレスフィルターを使って淹れてみたい。そこでまた思うところあれば感想を勝手に書くかもしれない。まあどうせろくなことは書かないけどw
ちなみに、スチームミルクをつくるノズルについている金属製の筒みたいな部品は一体何のためについているんだろう。指サックにもならないw ので引っこ抜いたら捨ててしまってもいいと思う。ただし、先端のゴム製のノズルが圧力に負けてパーン!といって吹っ飛んでしまうw ので結束バンドで固定してやる必要がある。(結束バンドはモノタロウで100本単位で売ってるからそれを買うしかない。送料のが高いけどw)参考(T18R-100 MSタイ(標準グレード) ナイロン製)
もしかしたら、先端のノズルが吹っ飛ぶと危ないから筒をつけてるのか? いやいや、ノズルがそもそも吹っ飛ばないようにつくればいいだけだろうw どうも商品コンセプトがいろいろおかしいw
それにしてもあの筒は一体何なんだろう。見栄えはいいかもしれないけど使った後でいちいち外して洗わなきゃならない(使用後に蒸気とお湯を通すという定形作業があるからそんなに神経質にならなくてもいいだろうけど)。どのみち筒がついた状態ではぶくぶくの泡牛乳しかできない。
デディカの後にスティローザという機種もデロンギから出ていて、これはメーカーの話によるとデディカのマイナーバージョンらしい(価格も安い)。スティローザのいいところはこの変てこなスチームノズルがまともになっているところ。デディカもそうすればいいのにそこはなぜかこだわって改良しない。ちなみに、エスプレッソの味としては上位機種のデディカのほうがいいらしい(メーカー談)。
デディカのスチームミルクのノズルの形状はトチ狂ってるので交換用部品が市販されている。でもかなり大規模な分解修理をしないと取り付けられない。手間がかかる上にメーカー保証も受けられなくなる。そうまでして交換する意味はないように思う。ノズルの長さが短いので若干やりにくいけど、まあ今のでも筒を外して結束バンドで補強すればスチームミルクはちゃんとできる。
スチームミルクはノズルの角度を固定してチリチリ音をピッチャーが熱くて持てなくなるまで維持するのがコツっぽい。今まで失敗した感じではキーンという耳をつんざくような鋭い音はノズルをミルクに挿入する深さが深すぎる。それと低いゴーっという音が始まったら大きい泡しかたたないのですぐ止めたほうがいい。挿入角度をしっかり固定するようにしてからはゴーっという音はしなくなって安定してキメの細かいスチームミルクができるようになった。
○ 「スチームミルクが先かエスプレッソ抽出が先か」問題について
プロのバリスタの間でどっちがいいかという話があるらしい。でも素人はスチームミルクが先というのは真似しないほうがいい。
我々の使うマシーンは家庭用なのでボイラーは1つで二役をする。先にスチームミルクをつくると余ったスチームはボイラー内にとどまる。なので、ここで一旦「空気抜き(お湯抜き?)」という作業をしないといけないが、それが不十分だったり、あるいはやっていない場合に事故る。スチームミルクを先につくるとお湯抜き作業を必ずしないとすぐに抽出モードに切り替えることができない(10分ぐらい放置して待たないといけない)。そうまでしてミルクを先につくる意味はないと思う。
切り替えがうまくできていない状態でエスプレッソを抽出しようとするとその余って行き場を失った蒸気がお湯が出てくるグループヘッドとポルタフィルターの間にたまるが圧力不足?でコーヒーが出てこない(そもそも抽出OKランプがついてないがw)。
おかしいな、故障かな?と思って一旦抽出をやめてポルタフィルターを外そうとした途端、バーン!と破裂(危険な威力はないけど)、コーヒーが飛び散るだけならまだしも、びっくりして抽出口の下に置いていたカップをポルタフィルターと名のついた「棍棒」wでぶったたいて割ってしまうというケースなどが起こる。あほかと思うだろうけど(実際あほだけどw)、拳銃の弾がジャムって出ないときに「おかしいな」と銃口を覗き込むようなもの。なぜ人間はこういうばかなことをやってしまうのかw
デディカには安全装置があってスチームミルクをつくったあとは「空気抜き」という作業をやらないとエスプレッソ抽出OKのサインが出ないようになっているはずだけど、私も過去1回この状態になって爆発してうろたえたことがある(どういう手順でやっていたかは思い出せないけど)。給水タンクが空になっていたのに気づかない場合とかもある。あとはポルタフィルターをスチームミルクをつくってるときに先回り取り付けてしまっていた場合も危険。
だから、真っ当なやり方としては、まずエスプレッソを淹れてからスチームミルクをつくったほうがいい。
スチームミルクが先というのはマシーンの仕様をよく理解していて、かつ作業も手際よくできるプロに限られた話。
しかも、その効果は言うほど大したことない。素人は下手にプロのやり方を真似しないほうがいいのではないか(´・ω・`)。