Illustratorで水彩(風)表現 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

 

 

過去記事がピックアップされて、モニタに映るビーナスが下手すぎて恥ずかしい^^ もっと小さく使えば良かった…。

 

それはさておきこのイラスト、Illustrator機能の紹介なのに線画だけIllustratorで色は別ソフトで塗ってるなと思いました? でも実はこれ全部Illustratorのデータなんです。

 

 

Illustratorでサッと線画を描いて、色を塗って、水彩風にするの、とっても簡単にできます。気が向いたら記事にしようと思っていたのにすっかり忘れてました^^

 

というわけで、メイキングスタート。

 

 

1 線画を描く
まず、「RGBモード」で書類を作成し線画を描きます。これは過去記事参照。
ブラシやペンツールで描いても全然OK。

 

 ↑線画のパスは背面に送り込まない

 

 

2 色を塗る
線画レイヤーを複製して下のレイヤーをライブペイント化、線をなしにしてライブペイントで色をペタペタ塗ります。

 

 

 

 

 

 

↑再配色やグローバルスウォッチ(神速Illustrator P118〜)使って色を微調整します。RGBCMY白黒はテクスチャが反映されないので少し彩度を下げて塗ります。

 


3 水彩画像を配置
グレースケール化した水彩画像(フリー素材を使いました)を前面に配置し、描画モードをオーバーレイにします。

 

 ↑画像にオーバーレイをかける

 

 

↑水彩の濃淡が反映される


※ものによっては相当重くなりますが、水彩画像は画像トレースでベクトル化してもOKです。

 

 

4 白オブジェクトを配置
水彩画像を選択し、コマンド+7、コマンド+オプション+7と押し出来た空ボックスを白で塗る。これを最背面レイヤーの最背面に置けばはみ出し部分が消えます。
微妙なはみ出しを避けるため、白をちょっとだけ拡大しておくとよいでしょう。

 

 ↑水彩の濃淡はみ出しが消える

 

 

5 水彩の位置調整
水彩の濃淡をイラストに合わせて移動や拡縮して調整します。このとき最背面の白ボックスも一緒に調整した方が間違いありません。

 

↑濃淡は調整できるので、イイ感じに仕上げましょう

 

これで水彩風になりますがもう少しディティールアップしましょう。

 

 

6 フチを濃くする
塗りのレイヤーを複製し、ライブペイントを拡張、グループを解除し、パスファインダーの合流をかけます。

 

 

 

 

グループを解除してオブジェクト全部を選択し、塗りをグレー50%、効果→スタイライズ→光彩(内側)、描画モードを乗算、色を黒、ぼかしは適宜にします。

 

↑言ってることはややこしいけど、まあそういうこと

 

グループ化して描画モードをオーバーレイにします。色の濃淡を調整したい場合、アピアランスの内容から塗りのグレーの値を変更します。50%より濃くすると濃く、50%より薄くすると薄くなります。これは再配色でプレビューを見ながら調整しても良いでしょう。

 

↑グループの描画モードをオーバーレイに

 

 

 

↑より水彩っぽくなります

 

 

WEB用などではこのまま書き出せばラスター形式になります。

 

 

下の白が不要な場合は透明分割して余計なオブジェクトを削除。

 

 

 

↑この時点でテクスチャは塗りと統合してラスタライズされます。もう色や位置の編集はできません

 

 

CMYKモードで使用する場合はここからカラーモードを変換します。

 

 ↑透明分割後でないと描画モードなどの違いで絵柄がぶっ壊れます

 

 ↑主線を鉛筆風に

 

おしまい。