先日DTPTransitさんの記事「Illustratorの遠近グリッドの「消点」や「水平線レベル」のドラッグに応じて、遠近オブジェクトを変化させるには「測点のロック」が必要」を見て思い出しました。さらに当ブログのリンクを張っていただだいた記事で追記すると言っていたことも思い出しました^^
ところで素朴な疑問ですが、遠近グリッドを使っている人はいるのでしょうか?
箱や単一のビルや壁のようなものなら簡単ですが、Adobeデモでは町並みを再現しています。あれをつくるとなるとけっこうな手間がかかりますよね、合わせ目とか。
しかも、真似してみたところ、視点変更をするとだまし絵のように破綻してしまいます。何かコツがあるのでしょうか。
↑こんな感じに看板をつけて視点変更してみると、
↑だまし絵かいっ!
とはいえ、視点変更ができるようになったのはありがたい。貼り付けただけで終わりの以前よりは使い勝手がいいのは間違いありません。
しかしそれだけではつまらないので、3Dオブジェクトを半手動で連動させてみましょう。
まずビルを遠近グリッドに貼付けます。
↑こんな感じ
次にその視点に合うように3Dオブジェクトを調整します。3Dは以前の記事を参考にしてください。
次に3Dオブジェクトをブラシ化しますが、CCでは3Dオブジェクトをそのままブラシ化できます。こちらはイラレ時短テク「画像ブラシを使って、オブジェクトに花を敷き詰める>効果がそのままブラシに」を参照してください。
ブラシの遠近グリッド適用に関しては以前検証した記事か、神速Illustratorのp133「028自然な群衆シーンを素早く作る」を参照してください。
↑3D化してブラシ、遠近グリッドへ配置してこのように
では、ここから視点を変更してみます。表示>遠近グリッド>測点をロックにチェックを入れ、ガイド上の○をドラッグして移動してみます。
↑測点をロックしないと視点変更できない
↑右の○を左へドラッグ。水平線の移動で上下の移動も可能です。
↑車の並びが駐車場みたいになってしました。
元の3Dオブジェクトを選択し、アピアランスパネルから角度を調整してブラシを上書きします。
↑3Dの角度を変更
↑ブラシを上書き適用すると一括で変更されます
しかも、3Dのオブジェクトの視点は均一なので、角度によっては遠くへ行くほど不自然になります。あくまで3D風なので注意しましょう。
遠近法なしのアイソメ・アクソメグリッドとかあると、もうちょい使えそうなんだけど。
あと、遠近グリッド表示はエスケープキーで抜けられます。あのちっさいウェジェットの×ボタンクリックするのが面倒な方は、こちらを覚えておきましょう。