Illustratorで群衆を描くEX2 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

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以前kamisetoさんのおかげランダムな群衆が簡単に描けるようになりましたが、ブレンドや散布ブラシを使ったパースはインチキで遠近法的におかしなことになります(ごまかしてやってましたけど^^)。


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↑ブレンドや散布ブラシで作ると間隔が同じになります。同じですってば


これ実は等間隔なんですよっていう錯覚のお手本のよう。遠近法がインプットされている脳が補正するのでおかしく見えてしまいます。

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↑ほらね


で、当時は自分的に解決法がなかったのでムズムズしながらも渋々目をつぶっていましたが、今ならできるじゃんっ! てことでやりますね。

まずおさらい。

ブレンドや散布ブラシは基本等間隔です。パースが付いたものだとおかしいですね。本来は遠くにいくにつれ間隔が狭くなるはずです。

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↑上が等間隔、下が正しいパース


さて、ではどうしたらいいか。
そう、CS5から登場した「遠近グリッド」を使います。「今ならできるじゃんっ」は当時CS5持ってなかったから。

遠近グリッド、とっつきにくいし消失点が近いとパースはきついのでなんか使いにくい。別に消失点を水平線に置かなくたっていいじゃん、グリッド見えてるんだから。

CS5の目玉の新機能だった気がしますが、もうひと声ですよね。3Dオブジェクト配置できるとかね。せっかく町並み作ってもクルマとか置けないし。

さて、群衆作成の作業としては、今回はアートブラシを使います。
パスの長さによってオブジェクトがビヨーンと伸びないように、縦横比の固定にチェックを入れておきます。

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↑これで伸びない


で、同じ長さで等間隔に並べたブラシを、遠近図形選択ツールでペタッとグリッドに貼り付けて位置調整。

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ほら、自然なパースになりました。

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このとき、オブジェクトはアートブラシなので長さ=大きさになります。遠近図形選択のバウンディングボックスで幅を変更すれば間隔が、長さを変更すればサイズを変更できます。

見ながら調整できるので、位置をきっちり決めましょう。くれぐれも通常のバウンディングボックスは使ってはいけませんよ。

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↑間隔と大きさを調整


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↑ブラシの特権その1です。変倍はかかりません


つづく