3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

DTPって、やり方次第でもっと早くできるんじゃないかな?と思い、いろいろなテクニックを研究しました。人に教えるほどの技量はないかもしれませんが、誰かのお役に立てればうれしいです。

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つづきです。

 

この手法、見た目は水彩風ですがデータはガチガチのベクトル形式なうえ、構造もそれほど複雑ではないので直しにはめっぽう強いのです。

 


●修正

 


オブジェクト単位、色単位で選択や変更、ボケ足や濃度の調節が出来ます。これは一発勝負のアナログ水彩やラスター系ペイントソフトでは味わえない手軽さです。

 

描画レイヤーのオブジェクトはオリジナルのままなので通常のイラストと同様に修正が可能です。

 

ただし、絵柄を変更した場合、オーバーレイレイヤーのオブジェクトを削除して複製から繰り返しになります。

 

 

●イラスト加工

 


ライブペイントは拡張すると直接編集できるので、個別変形やら効果やらが使えて表現力がアップします。拡張の前に保険のためにレイヤーを複製しておくと良いでしょう。

 

ライブペイントを使わない人も、絵柄や加工具合によってはパスファインダー合流をかけてから加工する方が良い場合もあります。

 

イラストを加工したらやっぱりオーバーレイレイヤーのオブジェクトを削除して複製から繰り返します。

 

 

●様々な水彩表現

 


グラデーションメッシュで差し色を入れると色の混ざり具合が再現できます。

 

グラデーションメッシュ使用時の注意点
・複雑な形状は×。パスファインダーで分割すればいける場合もあり。
・複合パスも×。複合パスを解除すると「抜き」が消滅して上下関係が狂うことがあるので慎重に。
・元の形状によっては不自然になる。

 

直接メッシュが使えなくても、別オブジェクトを置いてメッシュをかけたり透明グラデを使う方法もあります。

 

あとはラフ効果でにじみっぽくしたり。

 

光彩(内側)+(外側)+ラフでシミっぽくしたり。

 

 

オーバーレイ側でグレーを濃くすればすれば色が濃くなり、薄くすれば色が薄くななるので、擬似的に水彩の濃淡を表現できます。

 

このへんの加工作業は「水彩画を描く」のではなく、「水彩風の画を作る」というニュアンスです。

 

 

●テクスチャの差し替え

 


テクスチャはいつでも位置やサイズを変更できます。差し替えはリンクの「置換」で差し替えると描画モードも引き継ぎます。

 

くしゃくしゃの紙のテクスチャにすると切り絵風になるなど、テクスチャによってガラッと表現が変わります。

 

 

●流用は要注意

この手法で作ったイラストは、レイヤー効果を使っているので安易なコピペと、そのまま透明分割はできません。

↑そのまま透明分割するとオーバーレイのレイヤー効果が無視される。コピペも同じ

 

そのまま使うかラスター書き出ししない場合は、レイヤー効果をグループ効果に格下げしてから加工します。

 

 

↑オーバーレイレイヤーを全選択してグループ化、効果をスライドすれば大丈夫

 

注)加工が多い場合はオーバーレイレイヤーをレイヤー効果でなくグループアピアランス(グラフィックスタイル)で作業しましょう。

 


●まだまだ研究の余地あり

研究すればもうすこし水彩特有の見た目を再現できるとは思いますが、私はそこまで興味はありません。興味のある方は各自でやってみましょう。新しい発見があるかもしれません。

 

↑オーバーレイの挙動を極めると表現力が上がりそう

 

例えばオーバーレイをグレーでなくカラーに変更すれば混ぜ色のようになりますが、RGB脳はないのでその辺の挙動わからず試していません。

 

 

●最後に
あくまで水彩「風」なので、本気の水彩イラストに取って代われるものではありません。テクスチャが一枚だし、見る人が見ればホンモノの水彩とは違うのがわかります。これ、いわばカニカマです。

 

個人的にはページ片隅の軽めのカットなどがちょうど良いかなと思っています。
サクッと描けるので、気晴らしの落書きにもいいですよ。

 

 

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前回の内容をより実務的にアレンジし、設定済みドキュメントとアクションを活用して効率化してみました。水彩風になる仕組みは前回を参照してください。

 

今回は線画のない水彩表現のみのイラストとしています。

 

この手法はベクトル形式なので、ペンツールでも手描き(タブレット)でも、もちろん既存オブジェクトの加工もOKです。

 

ホンモノの水彩やラスター系とは違い、描き直し、塗り直し、色調の変更、ボケ幅の変更も後から簡単にできます。水彩をベクターでコントロールするってちょっと不思議。

 

水彩風だと大雑把でもそれが味になるため、適当に描いてもそれなりに仕上がります。初回のみ仕込みが必要ですが、簡単にそれっぽいイラストが描けてしまい、公開してよいものか悩んだほどのイラストレーター殺しテクです。

 

うーん、やっぱ公開やめようかな。
やっぱやーめた。というわけでおしまい。

 

 

うそ。

 

■準備用パーツを作成

では、まず元となるドキュメントとアクションを作成しましょう。

①「RGBモード」のファイルを開きサイズ等を設定します。

 

↑ラスタライズ効果は内容に合わせて設定。WEBなら72ppiでOK。数値が高いほど処理が重くなります。使用する効果はスタイライズのボケ足なので後から変更しても絵柄は崩れません。

 

②アートボードの全面にかかるようにグレースケールの水彩画像を配置し、描画モードをオーバーレイにします。
※画像は形式にもよりますがリンクでも大丈夫です。心配な方は埋め込んでおきましょう。

 

 

このレイヤーを「テクスチャ」とします。このレイヤーはテクスチャの変更時と最終加工段階以外はいじることはないのでロックしておきます。

 

 

水彩画像は自前で用意すると全てがメイド・イン・自分になり、精神的にも著作権的にもクリアになります。といいつつ、ここでは版権フリー素材を使っておりますが…。

 

 

③次にレイヤーを背面に作成し、アートボード全面に白ボックスを置きます。
このレイヤーを「白」とします。このレイヤーは最終加工段階まではいじることはないのでロックしておきます。

 

 

 

④白レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、「描画レイヤー」とします。オブジェクトの描き込みはこのレイヤーに行います。

 

⑤描画レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、「オーバーレイ」とします。レイヤー効果の描画モードをオーバーレイにします。

 

↑オーバーレイレイヤーの○ポッチをクリックしてから透明パネルの描画モードをオーバーレイにする

 

 

⑥次にグラフィックスタイルを作成します。

適当なオブジェクトを作成し、塗りをニュートラルグレー、効果>スタイライズ>光彩(内側)でスミぼかし(乗算)数値はいい感じに入れたものをグラフィクスタイルに登録。名前は「ぼかし」とでもしておきましょう。

 

 

↑ボケ幅や濃度は使う大きさに合わせて設定します。正解は無い

 

このときボケ幅や濃度違いのグラフィックスタイルをいくつか作っておくとよいでしょう(後述)。

 

↑後で変更する度にアピアランスをいじるより、予め数パターン作っておくのが時短につながるのだ

 

ドキュメントの設定は以上です。この書類を「水彩イラスト台紙」と名前を付けて保存します。イラストレーターテンプレート形式かひな形にしておくと良いでしょう。

 

 

↑どっちがいいのかよくわからんけど、オリジナルに上書きしなければ通常ファイルをコピーしてから使ってもいいの

 

 

次にアクションを作成します。

 

●ライブペイントを使う人用

適当にオブジェクトを作成して記録開始。
①ライブペイントを作成
②塗りを選択
③好きな薄めの塗り色を付ける
④線を選択
⑤線を無し

を記録。アクション名を「ライブペイント作成」とします。ショートカットを当てておくと捗ります。


 

 

 

もう一つアクションを作成。
①ライプペイントを拡張
②グループ解除
③パスファインダー(合流)
④グループ解除

を記録。アクション名を「ライブペイント拡張」とします。こちらもショートカットを当てておくと捗ります。

 

↑分割?拡張?どっちよ?とか突っ込む人はひまじん。分割って書いちゃったの。直すのめんどいの!


●オブジェクトを重ねて描画する人用
ライプペイント塗りを使わない人は、
①パスファインダー(合流)
②グループ解除

のアクション「合流+グループ解除」を作りましょう。こちらもショートカットを当てておくと捗ります。

 

 

ここで一旦アクションを確定するためIllustratorを再起動します。不安な方はアクションを保存しておきましょう。

 

 

■イラスト作成開始
「水彩イラスト台紙」ファイルを開いて、描画レイヤーを選択してからイラスト作成スタート。

 

●ライブペイント使う人
①ブラシツール、鉛筆ツール、ペンツール、好きなツールで描きます。分割部分ははみ出したままでOK。この大雑把さがクセになります。

↑私は塗りなし設定したブラシ(タブレット使用)が使いやすいです

 

 

②描けたらオブジェクトを全選択してアクション「ライブペイント作成」を適用します。

 

↑アクションでライブペイント化+全体色塗りまでいけます

 

 

③ライブペイントで塗っていきます。

 

↑隣り合う色を変えておくと別パーツとして認識できる

 

④塗り終わったら「描画レイヤー」のターゲット「○」をクリックして、■マークを「オーバーレイ」レイヤーへオプションを押しながらドラッグします。

 

↑まるっと複製するのよ

 

 

⑤アクション「ライブペイント拡張」を適用して、グラフィックスタイル「ぼかし」を適用します。

 


↑アクション一発でフチぼかしまで再現

 

●ライブペイント使わない人

 

①イラストを作成します。

 

②できたら「描画レイヤー」のターゲット「○」をクリックして、■マークをオプションを押しながら「オーバーレイ」レイヤーへドラッグします。

 

③アクション「合流+グループ解除」を適用し、グラフィックスタイル「ぼかし」を適用します。

 

↑デモのため、えんぴつツールで描きなぐっていますが、ペンツールでも矩形ツールでもいつも通りに描けばOK

 

というわけでこんなかんじなるわけです。色調を整えるため描画レイヤーのオブジェクトを選択して再配色をかけます。

 

調整して完成。これはあとからいくらでも変更が可能です。

 


 

ボケ幅は面積によっては潰れてしまうので適宜変更しましょう。こちらはオーバーレイレイヤーのオブジェクトを変更します。

 

 

↑オーバーレイレイヤーだけ見ると潰れ具合がわかります。オブジェクトを選んでイイ感じに直します

 

ね、スタイルを作っておくと便利でしょ。

↑さっき言ってたこれね

 

 

とりあえずイラストはこれで一旦完成です。

 

 

 

 

つづきは修正や追加加工についてですが、それはまた今度。

チラ予告ですが、グラデーションメッシュで色の混ざりを再現したり…

 

 

 

 

 

 

 

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過去記事がピックアップされて、モニタに映るビーナスが下手すぎて恥ずかしい^^ もっと小さく使えば良かった…。

 

それはさておきこのイラスト、Illustrator機能の紹介なのに線画だけIllustratorで色は別ソフトで塗ってるなと思いました? でも実はこれ全部Illustratorのデータなんです。

 

 

Illustratorでサッと線画を描いて、色を塗って、水彩風にするの、とっても簡単にできます。気が向いたら記事にしようと思っていたのにすっかり忘れてました^^

 

というわけで、メイキングスタート。

 

 

1 線画を描く
まず、「RGBモード」で書類を作成し線画を描きます。これは過去記事参照。
ブラシやペンツールで描いても全然OK。

 

 ↑線画のパスは背面に送り込まない

 

 

2 色を塗る
線画レイヤーを複製して下のレイヤーをライブペイント化、線をなしにしてライブペイントで色をペタペタ塗ります。

 

 

 

 

 

 

↑再配色やグローバルスウォッチ(神速Illustrator P118〜)使って色を微調整します。RGBCMY白黒はテクスチャが反映されないので少し彩度を下げて塗ります。

 


3 水彩画像を配置
グレースケール化した水彩画像(フリー素材を使いました)を前面に配置し、描画モードをオーバーレイにします。

 

 ↑画像にオーバーレイをかける

 

 

↑水彩の濃淡が反映される


※ものによっては相当重くなりますが、水彩画像は画像トレースでベクトル化してもOKです。

 

 

4 白オブジェクトを配置
水彩画像を選択し、コマンド+7、コマンド+オプション+7と押し出来た空ボックスを白で塗る。これを最背面レイヤーの最背面に置けばはみ出し部分が消えます。
微妙なはみ出しを避けるため、白をちょっとだけ拡大しておくとよいでしょう。

 

 ↑水彩の濃淡はみ出しが消える

 

 

5 水彩の位置調整
水彩の濃淡をイラストに合わせて移動や拡縮して調整します。このとき最背面の白ボックスも一緒に調整した方が間違いありません。

 

↑濃淡は調整できるので、イイ感じに仕上げましょう

 

これで水彩風になりますがもう少しディティールアップしましょう。

 

 

6 フチを濃くする
塗りのレイヤーを複製し、ライブペイントを拡張、グループを解除し、パスファインダーの合流をかけます。

 

 

 

 

グループを解除してオブジェクト全部を選択し、塗りをグレー50%、効果→スタイライズ→光彩(内側)、描画モードを乗算、色を黒、ぼかしは適宜にします。

 

↑言ってることはややこしいけど、まあそういうこと

 

グループ化して描画モードをオーバーレイにします。色の濃淡を調整したい場合、アピアランスの内容から塗りのグレーの値を変更します。50%より濃くすると濃く、50%より薄くすると薄くなります。これは再配色でプレビューを見ながら調整しても良いでしょう。

 

↑グループの描画モードをオーバーレイに

 

 

 

↑より水彩っぽくなります

 

 

WEB用などではこのまま書き出せばラスター形式になります。

 

 

下の白が不要な場合は透明分割して余計なオブジェクトを削除。

 

 

 

↑この時点でテクスチャは塗りと統合してラスタライズされます。もう色や位置の編集はできません

 

 

CMYKモードで使用する場合はここからカラーモードを変換します。

 

 ↑透明分割後でないと描画モードなどの違いで絵柄がぶっ壊れます

 

 ↑主線を鉛筆風に

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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