InDesignで電子書籍〜epub編 4 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

さあ、いよいよ組んでいきましょう。

といっても、iBooksのデフォルトという縛りなのでフォントはヒラギノ角ゴW3とW6、欧文がBaskervilleだけです。よって指定するのはサイズと色くらいでしょうか。

とりあえず見出しを20Qボールド、本文を13Q、行送りは2バイくらいにしておきましょうか。そして、わざとらしく色をつけた文字スタイルも適用しておきましょう。

画像の位置を絶対値のに置くのは無理なので、関連のある隙間に入れます。
データは画像とキャプションをグループ化してインラインオブジェクトとして挿入しています。元画像はApp Storeのスクリーンショットから拝借したもので72dpi、360×480pxのjpeg形式です。

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↑完成のイメージ図(文字データはInDesignで、バックにスクリーンショットを配置)


マージンをキッチリ取ってもどうせiBooks側で勝手に変えられちゃうので、逆に文字の拡大率と同じだけフレームも拡大しています。文字組設定や禁則などの関係で同じ文字組にはなりませんが、イメージは掴めますね。

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↑こんな作り方が正解とは思えませんが、前回の拡大率を参考にマージンを大きくして字詰めをそれらしくしています

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↑書き出し設定をちょっとだけいじりました


書き出したepubをiBooksで表示し、スクリーンショットと別途指定通りに組んだデータを重ねてみます。天マージンのアキが違っていました(画像は合わせてあります)が、文字はまあ、良い感じでしょうか。

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↑iBooksのスクリーンショット


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↑最終イメージと重ねた図


おや、図版がとんでもないことになっています。画像のラスタライズ設定は150dpiにしてあるはずですが、オリジナルよりもかなり小さくなっています。

画像サイズのコード指定を無視するのはiBooks側の仕様ですが、書き出し画像のラスタライズはInDesign側の仕様です。ビューアの設定よりも書き出す仕様の方が上流であり、重要なポイントなのでちゃんと検証しておきましょう。

しかし、実際にやってみると画像の書き出し設定が多く、データ形式によっても結果が異なるため検証が難航しております。

なのでこれは次回へ持ち越しということで…。