たま~にですけど、左インデントや突きだしをリターンで改行してスペースで送る人がいますが、これは基本的にNG。
内容次第では、修正時に大変な苦労と危険を伴います。
文字組の基本中の基本ではありますが、折り返した文字を揃える方法をご紹介します。
●左インデント
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/3f/c3/10130352923.png?caw=800)
段落パレットの左インデント(縦組みの場合は上、以下同)に数値をいれます。
●字下げ
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/6c/62/10130352926.png?caw=800)
段落パレットの1行目左上インデントに文字数分の数値をいれます。
状況にもよりますが、暫定デザインなどで級数が確定していない場合、全角スペースを入れるほうが修正が楽です。
●突き出し
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/ad/4e/10130352924.png?caw=800)
ナカグロや数字などが飛び出る場合など、左インデント値を入れて、逆に1行目インデントをマイナスします。
この設定が結構面倒で、左インデントを入れてから1行目を数値でマイナスないと「設定が無効」との警告がでてしまいます。また、端数が換算できずに理不尽にエラーを返すこともあります。
この場合、QuarkXPressでいうインスタントインデント、「ここまでインデント」が使えます。
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/a9/65/10130352935.png?caw=800)
カーソルを入れて特殊文字を挿入すると、折り返しがその位置からになります。
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/ff/07/10130355016.png?caw=800)
デフォルトショートカットはコマンド+¥(QuarkXPressと同じです)
関係ないけどIllustratorはボックス(正確にはテキストエリア)を超えてのインデントが可能です。
何でもありっぽくて、個人的に好きです。
それともうひとつ。
折り返しが設定されている段落の場合、tabは設定をしなくても自動的にインデントの数値になります。
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/dd/a8/10130352931.png?caw=800)
修正時も楽なので、この場合はtab設定しないほうがよいでしょう。
さて、このインデント機能ですが、定規の設定単位(ワタクシはミリメートル)なので、級数ならまだしもptの場合は計算が非常に大変です(Illustratorでは文字設定値の歯数(H)なってます。これが正解でしょう)。
下げる文字数が整数なら文字数をかけて単位を打ち込むことで対処できますが、複雑になってくると四則演算が1回しかできないアドビのアプリでは入力に苦労します。
そこで、こちらをご紹介。
ルビマネージャーと同じLCSの製品で、プラグイン「Tools+」の中の「字下げ・字上げ・問答」という機能。
もちろんショートカットも設定できます。
数値で文字数を入れるだけで字下げなどが簡単に設定できます(選択中の文字を基準にします)。
小数点も使えるので四分アキなどでも0.25で対処できます。
![3倍早くなるためのDTP講座3倍早くなるためのDTP講座](https://stat.ameba.jp/user_images/9f/32/10130355924.png?caw=800)
製品(有料)ですので、誰でもというわけにはいかないかもしれませんが、組版を主にやっていて上記のようなことに苦労しているのならば価値ありです。
デモ版がありますのでお試しを。
何度もいいますが、ここで紹介している物とワタクシは何の関係もございません。
ご使用は自己責任でお願いします。