マスターページのつづき | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

●基準マスター
ノンブルはやハシラは同じでも、ページによって体裁が違うような場合は、基準マスターで差分のみを作ることで、変動しない分のリンクを保ったままのマスターページが作れます。

いわゆるバリエーションです。

例えば爪の色だけが違うような場合は爪だけを変更すれば、ノンブルやハシラに書体や級数などの変更があっても大元のマスターを1箇所直せば良いのです。

まずマスターAを基準にしたマスターBを作ります。
爪部分をオーバーライドして、色を変更します。
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ページ上でマスターBを適用すれば爪の変更されたページになります。
この場合、ノンブルとハシラはマスターAの設定がそのままスルーされます。


●オーバーライドと分離
マスターからアイテムを切り離す場合は、オーバーライドと分離があります。
オーバーライドは、変更部分以外はマスターとのリンクが保たれている状態です。

分離とはオーバーライド後にリンクも切り離すことです。

違いを理解しておきましょう。

ただし、オーバーライドしたアイテムは設定はリンクされますがページアイテムとして存在し、マスターアイテムを削除しても残ります。

イコールではなく設定がリンクされているだけ、ということです。


●ページ上のアイテムの注意点
ページ上のアイテムは、クリアファイルの上に乗っかっているだけで、マスターが左右入れ替わったり、別のマスターに変わるとそのままマスターだけがスライドされます。


小口側に断ち落としのページアイテムがあると、左右ページが入れ替わったときにノド側にはみ出します。
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回り込みなどがかかっていると思わぬトラブルになります。

必要であれば、見開きで右用、左用の裁ち落としのマスターを作りましょう。