6月から始まった約3ヶ月にわたる帝国劇場のエリザベートも、ついに千秋楽を迎えました。
そして!来年の再演&地方公演も発表されましたね
名古屋は6月。
多分御園座だろうけど、中日劇場よりキャパが小さいらしいので、チケット取れるかなぁ
と、来年のことを考えながら、2ヶ月前の感想をようやくアップする私
あれからだいぶ進化したかもしれないし、何をいまさら…という感じなので、あくまでも自分の記録用です
今回も2015年の時と同様、キャストスケジュールが発表されるやいなや、
全キャストを何とか1泊の遠征で観れるところはないかと探し、
いくつかの候補の中の2日間をピンポイントで狙い撃ち
相変わらずチケットを確保するのは大変でしたが、友達の協力のおかげで何とか希望する3公演を観ることができました
1公演目のキャスト
お初なのは古川トート。
ついこの前までルドルフだったのに、もうトートって
若くてスマートで美しいトートでした。
これまでの東宝版にはいなかったタイプで、もしかしたら宝塚版のトートに近いかも。
帝王感も迫力もないけど(すいません
)、とにかくビジュアルが素晴らしく美しい
歌も上手い。
「黄泉の帝王」というより、「黄泉の王子」という感じ。
見ているうちに、古川トートがルドルフの生まれ変わり(そもそも「死」なのだから生まれ変わってないけど)に思えてきて、
妄想がふくらんできました
母エリザベートへの満たされなかった愛を、黄泉の世界に行ってトートとして再び彼女に求め続ける。
子ルドに向ける眼差しは過去の自分へのもので、時には優しかったり、切なかったり。
トート=ルドルフと考えるだけで、この古川トートの全てが納得できちゃう
この回のルドルフが京本くんだったので、ビジュアル的にも雰囲気が似ていて、この妄想が止まらない
シシィを黄泉の世界へ連れて行って、
「ママ、やっと好きな人を手に入れたよ!」とか言いそう
そしたらゾフィーみたいな黄泉界の姑が待っていたりして
そしてシシィは黄泉の世界でも嫁姑問題に悩む……
なんてことまで妄想してました
私には、他のトートとは違う視点で楽しめたトートでした
青年ルドルフの京本大我くん。
前回より演技も歌も上手くなってる!と思いました。
さっきも書きましたが、雰囲気が古川トートに少し似ているので、2人の「闇が広がる」なんて、まさに2人のルドルフ!!
(そう感じるのが良いか悪いかは別として)
とにかく目の保養になりました
京本ルドルフはのちのち映像で見られないので、しっかり目に焼き付けておきました
7月の「FNSうたの夏まつり」に出ていたので、ルドルフの歌をちょっと期待したけど、なかった…
彼の姿も映像に残してほしいです〜
ところでこの回の「憎しみ」のシーンでルドルフがナチスの旗を引っ張るところ、前は旗が下に落ちてきたのに落ちない…?あれ?
と思っていたら、その後旗がスルスルと上がっていきました。
演出変わったのかな?と思いましたが、やっぱり不具合だったようですね。
こんなこと滅多に見られないので、旗無しでどうやって乗り切っていたのか、もっと見ておけばよかった
花ちゃんのシシィはやっぱりさすが!でしたが、この日は声の出が今ひとつ調子良くなかったのか、
高音がちょっと出ていなかったように思いました。
「私だけに」の最後のところもちょっとだけ苦しそうでした。
結婚式の翌朝、「お母様がいじめるの」とフランツに訴えると、その胸に「ううっ
」と泣きすがる姿が子供のよう。
そう、花ちゃんの少女時代(この場面を含む)って、本当に無邪気。
この場面でゾフィーにあれこれ言われても、初めの方は笑顔で対応してるし、
フランツにプロポーズされてネックレスをもらう場面も、「もったいない」と口では言いながらニコニコが止まらない。
楽天的な性格だったのか、まだまだ子供であまり深く考えていなかったのか…。
ちゃぴシシィとはこの辺の演じ方が違うな〜と思いました。
成河ルキーニは前回の時も狂人らしさがすごく出ていて泥くさいところが好きだったんですが、さらにパワーアップ。
どんな時にも細かい小技が効いていて、目が離せないルキーニでした。
たまにTVドラマでも見かけたりしますが、見る度に印象が違う
本当に演技が上手な人なんだろうな〜と思います。もっと色々な役が見たい役者さんの一人です。
そういえば「小鳥」の小道具が出ませんでした。
演出変わったのかな?と思ったけど、育三郎ルキーニでは出てきたので、彼のやり方なのかな?
ゾフィーの涼風真世さん。
線が細くて美しすぎて(?)私の中のゾフィー像とはちょっと違うんですが、
2016年に中日劇場で観た時に、死ぬ前の場面でのあまりの迫真の演技に涙してしまいました
今回もやはりそのシーンはグッときました。
ゾフィーが死ぬ直前に歌う場面は初演の頃にはなかったと思うんですが、この曲が入ったことで
ゾフィーの厳しさの理由や苦悩も知ることができるし、ただの憎まれ役では終わらない一面が見られて
私は好きです。
しかし今となっては、彼女がシシィを演じていた姿が思い出せません
フランツの田代万里生さん。
どんどん経験を重ねてきて、なんか安心して見られます
シシィへの愛情、歳をとってからの苦悩…
安定、です。
この回は2階B席から観たんですが、前に遮るものがない席だったので全体がよく見渡せました。
結婚式翌朝のシーンで、ゾフィーがベッドの布団をめくってみんながハッとするシーン。
実は初演の時からずーっと、そこに何かあるの?と密かに気になっていたんですが、
何も無かったです
(ヅカ友に話したら、「当たり前じゃん」と言われました
)
劇場のその場にいられるだけで本当に幸せで、終わってからも「まだ2公演観られる
」
とウキウキしていました。
つづく。
