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季節と本と漢方と

漢方薬をきっかけに中医学の世界を知ることになった薬剤師です。二十四節気を目安に月に2回の頻度で本を中心に印象に残ったものの感想を記録しています。

 

 

夏至(2024.6.20~7.5)

日が最も高く上り、昼の時間が長くなる季節です。湿度とともに暑さが気になる季節になりましたね。

 

はなとゆめ

土方丁(著) 角川書店

 

清少納言を主人公とした平安時代の歴史小説です。

今年の大河ドラマは紫式部が主人公の物語ですが、ふと清少納言の視点も気になりこちらを読んでみました。清少納言と言えば「枕草子」が有名ですが、授業などでも触れることはあるものの、どのような境遇だったかはあまり知らずになんとなく歴史上の人物としてしかとらえていませんでした。

 

約2000年前の物語ということになりますが、中国の古典(史記)を読んで話題にしていたり、和歌がコミュニケーションツールとして使われていたり、政局の渦に巻き込まれながらも中宮定子を心から慕っていた姿が生き生きと描かれています。

SNSで書かれていたことですが、清少納言にとって中宮定子は現代であれば「推し」であり、「枕草子」はそんな推しのために書いた、「いいもの探し、あるある話」をまとめたものであったという視点で改めて「枕草子」を読んでみたくなりました。