76.春分(しゅんぶん)/【漢方の知恵を活かす】 四季の養生ハンドブック | 季節と本と漢方と

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漢方薬をきっかけに中医学の世界を知ることになった薬剤師です。二十四節気を目安に月に2回の頻度で本を中心に印象に残ったものの感想を記録しています。

春分(2024.3.20~4.3)

 

今年は少し遅めでしたが、桜が咲き始めましたね。ぽかぽかと暖かい日も増えるようになりました。

 

【漢方の知恵を活かす】 四季の養生ハンドブック: 漢方薬剤師が教える養生のすすめ (養生ライフ)

 

漢方薬剤師 玄(著) Kindle版(電子書籍)

 

漢方薬局で働き、実際に10年以上漢方相談をしている漢方薬剤師の著者が実際の相談の際にお話ししている季節ごとの養生のお話をまとめた本です。それぞれ季節ごとに、中医学の視点から季節の特徴、高ぶりやすい感情、強くなる邪気、具体的な養生がまとめてあります。

 

例えば春であれば変化が起きやすい季節なので、ストレスをためないように心がける、深呼吸で気を整える、生活リズムを整える、あおい食物を食べる、体調不良は春、気圧のせいにするなどが書いてありました。

 

体調がどうしてもいまいちの時に、他人や自分のせいにしないで季節や気候の変化のせいにするというのは、他人や自分に攻撃的にならずに済むので、穏やかに過ごすためのいいアイデアですね。もちろん自分がどの季節が苦手か知っておくことで、あらかじめしっかり対策するという養生の参考になることもたくさん書いてあるのでおすすめです。