71.小寒(しょうかん)/【本】漢方嫁日記 体質改善編 | 季節と本と漢方と

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漢方薬をきっかけに中医学の世界を知ることになった薬剤師です。二十四節気を目安に月に2回の頻度で本を中心に印象に残ったものの感想を記録しています。

小寒(2024.1.6~2024.1.19)

北風が冷たく、まさに寒さが厳しい季節になりました。

 

【本】漢方嫁日記 体質改善編~中医学に教わった冷え性・風邪と気候・医食同源・うつ・生理のこと~

ふかやかよこ (著) 河出書房新社

 

⑰で紹介した老舗漢方薬局のお嫁さんになった著者と旦那さんとのやりとりのコミックエッセイの続編です。

 

今回は冷え性や気候と体調とのかかわりの中医学での考え方、食事のとり方、そして生理についてなどより具体的なことが書かれています。

 

特に女性であれば少なからずどれかの悩みが思い当たるという方がかなりいると思います。冷えは今の時期はかなり悩んでいる方も多いのではないでしょうか。効果的なお風呂の入り方やそれぞれの漢方でのタイプ分け、そして対処法など読んですぐにできることも書いてあるのでおすすめです。

 

また、食事に関しては薬膳で色々としっかり取り組むのも素敵ですが、はじめの一歩として【地元のもの、旬のもの、まるっと】の3つのポイントはいいアイデアだなぁと感じました。売り出しの野菜は旬のものが多く、手頃で美味しいとなればかなり得した気分になりますよね。ちなみに今日近所のスーパーをのぞいてみたら白菜や蓮根、ほうれん草などがおすすめ商品として並んでいました。

 

前作同様に、コミックなのでサクッと気軽に読める感じと、しっかりとした漢方(中医学)の内容が盛り込まれている、ちょっと漢方に興味があると言ってくれた友人にまず紹介したくなる本です。

自身の体調としっかり向き合うこと、そしてその助けとして漢方薬局や漢方が役立てるといいなぁと改めて感じました。