森以蔵、魔王、村尾。
これらは幻の3Mと言われる焼酎である。
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静岡の名店うなぎの浜川。
今日は残念ながら法事で休み。
しょうがねぇから静岡おでんでも食うかと、フラリとおでん屋に行く。
予算は3000円くらい。
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店に入るとまず、置いている酒にビビるっ!
佐藤、森以蔵、魔王、村尾……
全部超一級品っ!
鏡月、黒霧がないぞっ!
ビールもキリンのプレミアムっ!
『お客様、はなたれって知ってます?一年通して醸造して一番最初にとれた、初めて取れた酒をはなたれって言うんです。まず、グラスの四分の一口に含んでワインを飲む様にころがして下さい。その後、またしが飲んでいいも言うまで溜めて、ゆっくり喉に流し込んで下さい。飲み込んだら大きく息を吸って香りを楽しんで下さい。』
言われた通りにする。
っっ!!!!
うめぇ!
めちゃうめぇ!
この後、佐藤のはなたれを呑み、
佐藤のプレミアムはなたれを飲み、
甕雫を呑み、魔王、森以蔵と飲んだ所でナックルは銭勘定ができなくなって来た。
『女将っ!旨いなっ!もう!銭金関係なく旨いのだしてくれ!』
この一言が女将のプロ魂に火をつけた!
一般に森以蔵は高い認識があるが、これにもランクがある。
一升瓶の森以蔵。
三年ねかしたプレミアム森以蔵3万円。
10年寝かせた超一級プレミアム森以蔵7万円。
もちろん、七万の森以蔵をもらう。
高アルコールの焼酎ばかり飲んでいて舌はビリビリしてる。
だが、日本刀の刃を連想させるすっきり感とスコッチの様な気の香りを楽しめる。
『お兄さん、言ってなかったけどこれ、原価で一杯6000円だよ?』
むむつむつむ!
会計は2万を超えたーーーー
旨い。
文句なくナックルが飲んで来た酒とはランクが違うのがわかる。
はっきり言って!
本物は違う。
旨かったが、二万だ。
1人呑みで二万だ……
後悔はしていない。
後悔はしていないが、
明日から節約しよう。
ナックルは胸に誓った……
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