シェイクスピアは謎が多い人物と言われています。実は、シェイクスピアの作品は1人で書いたものではないのではという説もあるそうです。1564年生まれで、1616年に亡くなりました。英文科の学生になると、「ひとごろし、いろいろ」と覚えさせられるそうです。


 図書館のDVDコーナーで「恋におちたシェイクスピア」というシェイクスピアを主人公にした映画を見ました。

 エリザベス女王時代、演劇が盛んになりました。テムズ川のそばに多くの劇場が建てられ、シェイクスピアはその一つ劇場の劇作家でした。当時は、女性は舞台にあがるのを禁じられていて、男性が女性役を演じていたのです。日本の歌舞伎に似ています。

 演劇が盛んになったおかげで、当時の英語がどの階級でも通じるようになったということです。(貴族から庶民まで同じ劇場で楽しんでいたためです)


 映画はシェイクスピアの代表作「ロミオとジュリエット」と絡めた形で進んでいきます。あらすじについては詳しくは書きませんが、とても工夫された脚本であることが、素人でも分かりました。劇場で上映された当時に様々な映画賞を取ったのも頷けます。

 

 実は、今回で2回目の鑑賞です。初めて見たときは、それほど評価の高い映画なのかなと思いました。昨年、大学で英文学の講義を受け、当時の背景がある程度理解できたため、今回はとても楽しめました。歴史の映画では、少し知識があると理解が深まります。


 シェイクスピアの劇中の台詞がとても印象的でした。詩的な美しい文章です。当時のロンドンの風景や、男性優位で階級がはっきりとしている社会状況も興味深いものがありました。ぜひご覧いただければと思います。